千一夜物語(アラビアン・ナイト)って知ってるね。原書名はアルフ・ライラ・ワ・ライラ 「Alf Layla wa Layla」といい、大人のための千一夜物語のほかに、子供なら「アラジンと魔法のランプ」、 「アリババと40人の盗賊」や「船乗りシンドバットの 冒険」なんかを知っているだろう。さて「荷かつぎ人足と乙女たちとの物語 」なんぞいわれても、知らんだろう。
第一の托鉢僧の物語
第二の托鉢僧の物語
第三の托鉢僧の物語
第一の乙女ゾバイダの物語
第二の乙女アミナの物語
この「荷かつぎ人足と乙女たちとの物語 」である三人の遊行僧の物語を、マドリュス版千夜一夜物語から、フレデリック・クレマンの装飾本により楽しめるわけだが、まだ邦訳は出版されていない。 「
LES MILLES ET UNE NUITS histoire du portefaix et des jeunes filles 」について、フレデリック・クレマンは、「僕が集めた“小さな古代の美”、取るに足らない素晴らしいもの、近東の国々で出会った宝物たちはこの“千夜一夜物語”の230ページに詰め込まれている...」。なるほど、読めなくたって楽しめる!・・・かも。
それで、フレデリック・クレマンって、川端康成「
Les belles endormies 眠れる美女」、日本昔話「
猫」(←思い出した!)や、フレデリック・クレマン自身の創作のビジュアル本など多数出版されている。KAFKAがアップした命のかけらの地図とやらの「
Museum」。これは気になるぞ。