L・ハリス
Lawren Stewart Harris (1885-1970)は、20世紀初め頃の「グループ・オブ・セブン」という画家集団の一人だ。カナダの国土、空、魔術的な光をとらえるカナダ人独特の風景観はここから展開されたともいえる。
リーダー格は、トム・トムソン。広く社交することを嫌い、気のおける少数の友人たちとつきあうことを好んだ。
ローレン・ハリスのほか、そういった彼に惹かれたグリップ社の5人の画家、A.Y.ジャクソンが加わり、「グループ・オブ・セブン」となっていく。
1917年、すぐれたカヌーイストのトムソンが溺死。彼の友人、知人たちの間に、疑惑が持ち上がるが、現在も迷宮入りしたままである。
絵は、ローレンス・ハリスの「Greenland」である。