ブーシェは、19世紀末から20世紀初めにかけ、貴族や著名人の銅像を作って財をなした。
あのカミーユ・クローデルの最初の師となるわけだが、イタリア行きが決まり、後任にロダンを推薦したのもブーシェである。
このブーシェが、若い芸術家達のアトリエと生活のスペースを提供したのが「La Ruche」である。
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magnummasse La Ruche ラ・リューシュ
あまり環境のよろしくない土地であったらしいが、若き日の巨匠達が住んでわけだ。
「誰かの絵が売れると、祝宴で大騒ぎだ。すきっ腹を抱えた奴は、そうやって食べ物にありついた」という。
ゲシュタポやレジスタンスが入り乱れるのが、第二次世界大戦になり、La Rucheは、次第に朽ち果てていく。
当時の住人達が呼びかけ、現存。2003年で誕生100周年だった。
工事中で見学できなかった方もいると思う。ところが住人の好意で入室することもできる。そんなふうに異国で人との繋がりが持てる場所だ。それはブーシェの精神だろうかなぁ。