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ワトーやブーシェのロココ調に惹かれたのが13歳。磁器の絵付けをの手描きをしていた頃だから、マイセンのプラークにもみられるワトーやブーシェ風の絵付けに関心があったのかもしれない。だが、機械化のため退職し、商業装飾へと進みながら美術学校へといく。

それが、「自画像」のルノワール(1875年、スターリング・アンド・フランシーヌ・クラーク美術館)だ。そうして、のちの印象派たちに出会っていく。21歳のときで、翌年「踊るエスメラルダ」がサロンで入選。終了後に自分で破棄。


遺影 フレデリック・バジール(部分)1885年 個人所蔵
1870年、ルノワールと親友バジールは普仏戦争にいく。バジールは戦死。生前、二人が互いを描きあった作品は、こちら。
 ルノワール と フレデリック・バジール
 フレデリック・バジールの作品
 集団肖像画 バジールのアトリエ、ラ・コンダミヌ通り
 画家のアトリエ ヴィスコンティ通りのアトリエ
 画家のアトリエ ファステンバーグのアトリエ

ちなみに、このルノワールの「遺影 フレデリック・バジール」なんだけど、全体像でみると、足がさ、はっきり描かれてない。やっぱ、この世に存在しない主の遺影だから?

フレデリック・バジールは、「バジールのアトリエ、ラ・コンダミヌ通り」で、自作を披露している背の高い人物で、作品上では、自作の作品がわからないが、海外のネットでは、作品の端を拡大して、検討。

 その作品、そしてバジールのアトリエに飾られているいくつかの作品を紹介。
 フレデリック・バジール トワレ

親友バジールとルノワールが描かれている作品がある。ご存知のオルセー美術館所蔵のアンリ・ファンタン・ラトゥールの作品「バティニョールのアトリエ」だ。


これは、ラトゥールの4部作となる1枚だ。この4部作のうち2作品に登場しているのが、バジールの友人で、ルノワールとも親交を結ぶ、音楽家エドモンド・メートル。

 アンリ・ファンタン=ラトゥール 集団肖像画4作目 「ピアノを囲んで」

 アンリ・ファンタン=ラトゥール 集団肖像画1〜3作品
 「ドラクロワへのオマージュ(ドラクロワ礼讃)」
 「バティニョールのアトリエ および スケッチ作品」
 「テーブルの一角 Coin de table'」
 
 肖像画 エドモンド・メートル
 フレデリック・バジール 肖像画 エドモンド・メートル
 ピエール・オーギュスト・ルノワール 肖像画 エドモンド・メートル

このルノワールも集団肖像画を1作のこしている。肖像画 エドモンド・メートルの記事で、「おまけ」として掲載されている。

サン ジョルジュの画家のアトリエ(1876年)

この中央にいる人物は、ジョルジュ・リヴィェールだ。伝記作家というらしいが、熱弁をふるっている様子。

このとなりが、カミーユ・ピサロではないかという。画商デュラン=リュエルを紹介したのはピサロ。印象派の画家では最年長だ。このとき46才くらい?


印象派やポスト印象派、象徴主義の画壇によく登場する、エミール・ゾラと師弟関係があった詩人ステファヌ・マラルメ(Stéphane MALLARME 1842-1898) 。

ルノワールは、肖像画 ステファヌ・マラルメ(国立美術館/トリアノン城所蔵)を1892年に完成。マラルメ邸の「火曜会」でスケッチしたという。

この年、マラルメによって、ルノワールの「ピアノに寄る娘たち」が国に買い上げられる。

象徴主義の詩人ともいわれるマラルメは、オディロン・ルドンとも親密で、ルドンもナビ派から、「我らのマラルメ」と慕われていた。

画壇の友人達の肖像画は、シーンを象徴しているが、マラルメや、パトロンのヴィクトワール・ショケは、「肖像画」として描いている。

印象主義の時代、1880年代から悩める時代とルノワールは変遷し、1883年頃から特色がでてきたアングル風の硬い絵の時代、1888年以降はうす塗りから、ルノワール曰く、色彩と色彩とがくちづけあうという、「真珠色の時代」にはいる。

幼少のルノワールは、作曲家シャルル・グノーにも、音楽の才能を認められたというが、「穏やかで、軽やかな音の絵」というのが「真珠色の時代」をさす。ブルジョワ階級の肖像画を描いていた時代のような穏やかで、軽やかな音の絵。それを重層描法と分割描法を併用したものが「真珠色の時代」といわれる作風であるらしい。

「遺影 フレデリック・バジール」は、肖像画のなかでも独特だ。アングル風の硬い絵の時代の作品。1867年のルノワールが描いたバジールと同じ構図だ。だが目の前にはキャンバスがない。机に変わっている。

Portrait de Claude Monet, peintre 1875、Bildnis Victor Chocquet, um 1876、Claude Monet The Reader 1872、Alfred Sisley 1876

絵筆を持つクロード・モネ 1875年 オルセー美術館
ヴィクトワール・ショケ 1876年 リヒテンシュタイン美術館
こちらは読書をするクロード・モネ 1872 Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon
アルフレッド・シスレー 1876年 シカゴ美術館

これらは、印象主義の時代といわれる年代だが、ルノワールの変遷は、このヴィクトワール・ショケの肖像画と、フォッグ美術館所蔵のヴィクトワール・ショケ(1875)を見比べると、模索している時代を感じる。おなじ年代で同じ人物だが、写実的をとおりこして、いまにも声をかけてきそうなくらい不気味なリアリティがあるんだ。

ルノワールは苦手なんだ。「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」は、ルイ・カーン・ダンヴェールの娘で、カーン・ダンヴェール家の肖像を何枚も描いているが、家族はリビングや自室に飾りたがらなかったという。

その僕が、ちょっと気になる肖像画が、ワイントン,ナショナル・ギャラリーの「アンリオ夫人」(1876年)だ。

1874年の「パリジェンヌ」もこの人。アンリエット・アンリオは女優で、どれも清楚に描かれている。残念ながら美人薄命だったらしい。

絵画の法王と呼ばれているルノワール。「腐った死体」に美しく化粧を施す。ブルジョア階級のみならず、労働階級の女性たちもたくさん描いている。

現実は貧困にあえぎ、疲れきった女たち。なんとも穏やかで、軽やかな音の絵の主役になっている。明日、食べるものがなくて死んでいくかもしれない女たちを。

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