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グスタフ・クリムト  「デュオニュソスの神殿(Altar of Dionysu)」


1888年、新しいブルク劇場がオープン。クリムト(Gustav Klimt)は装飾画を手がけた。ここの劇場装飾も共同制作。「タオミナール劇場(Theatre in Taormina)」はマッチュ、弟のエルンストの3人。3人は芸術家商会 (Kuntslercompagnie) を設立。テーマは古代ギリシャからシェクスピア、モリエールなど演劇の歴史。クリムトは「グローブ座のシェークスピア劇場 ロミオとジュリエット (Globe Theater. Shakespeares)」、「テスピオスの凱旋車(Cart of Thespis)」、「アポロンの神殿(Altar of Apollo )」、「デュオニュソスの神殿(Altar of Dionysu)」を担当した。



Das Theater von Taormina 1886−1888


月桂冠をもつ「勝利の女神ニケ」と思われるシルエットは、「彫刻のための寓意(習作)」で耽美的なポーズの女性が手にしているシルエットに近い。

古代ギリシャの有名な劇場タオミナール。千足氏がクリムトの異色と解説しているのは、遠近法的な効果を充分に取り入れているという点。衣装、絨毯、建築材など考古学的知識に基づいているらしい。

1886年から1888年までは、このウィーンのブルク劇場の装飾を引き受けており、あの酷評を受けたウィーン大学大講堂の天井画。「学部の絵」(哲学・医学・法学)は、このあとの1894年。絶対にさ、この劇場装飾を期待していたんだよ、大学関係者たちは。

酷評といえば「ベートーベンフリーズ」も大騒ぎ。
「とてもアカデミックで歴史主義的なクリムト様式の典型的な作品である。」



Theatre in Taormina, 1884-1887, (Detail)



この「シェクスピア劇場」のロミオとジュリエットの観客の一人に、「唯一の自画像」を描きこんでいる。この左がフランツ・マッチュだ。下の画像から確認してほしい。そのすぐうしろにエルンスト。制作にあたった3人の記念のポートレート?。マジ似てる。



Globe-Theater London performing Shakespeare's
Romeo and Juliet (1887) Gustav Klimt

Selfportrait
Gustav Klimt−Franz Matsch−Ernst Klimt  by wiki



Cart of Thespis(Thespiskarren)  Gustav Klimt by wiki



Zuschauerraum im Alten Burgtheater in Wien, 1888 Gustav Klimt


ちなみにこの作品は、クリムトの「旧ブルク劇場の観客席」で、1888年の作品。初期のリアリズムな作品が珍しい。別な意味での写真的リアリズムと千足氏は解説しているのが、前方に弟エルンスト、この劇場の女優が特定できるごどリアルに人物は描かれているらしい。
追記 この頃の芸術家商会 (Künstlercompagnie) としての装飾の依頼に、カルロヴィ・ヴァリ市立劇場があるが、緞帳(舞台垂れ幕)がクリムトが担当した。
そういえば、ウィーン・ミュージアム所蔵「クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」が、7月11日から札幌芸術の森で開催されたらしい。

作品紹介で「寓話」、「」、「パラス・アテナ」がトピックされていた。

このリンク先の「愛」という記事に、僕にとって懐かしい方のコメントがあった。驚いた。嬉しくなった、元気そうで。楓はコメントに気がつかないであろうから、メールをピィーピィーならしておいたら返信がきたから(1時間かかった)、気がついたようだ。

なつかしいなぁ。ほんとに。

そんなわけで、このクリムトの記事を書くきっかけになった、その人。「愛」にトラバしておく。

| アート | 21:43 | trackbacks(2)
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Gustav Klimt, “Ode to Joy &#8211; The Kiss for the World(Kiss for the Whole World)「この接吻を全世界に」 シラーの詩よりGustav Klimt, Beethoven FriezeThis Kiss to the Whole World Loan from the &Ouml;sterreichische Galerie Belvedere(C)se
| RE+nessance | 2009/07/13 11:54 AM |
Gustav Klimt - Love 1895グスタフ・クリムトの「愛」は世紀末のロミオとジュリエットだといいます。ウィーン市立歴史博物館に所蔵されているこの作品。なんとジャポニズムです。あのホイスラーの記事を覚えていますか?シスリー嬢や灰色と緑色のシンフォニー「海洋」
| Life Style Concierge | 2009/07/13 12:50 PM |
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