
虚ろな儚い生命の寓意 アントニオ・デ・ペレーダ
以前にモチベーションが下がったとき、原田宗典氏の「旅の短編集」がいちばんいいと言っていたが、昨日、今日とKAFKAがアップした記事には、茨木のり子さん、そして「ホ・オポノポノ」だ。人にすすめた「旅の短編集」はどこよ?
KAFKAも結構モチベーションが下がってるな。(笑)
「儚い生命の寓意」のように、繁栄された時代が朽ちてしまってるよ。
この記事は、「ある人」によって「自分」が傷つくのも、その「ある人」のすべての経験と「見て、聞いて、味わって、触れて」という五感まで、「自分」が「その人」の人生に及ぶことが、問題を引き起こしているという「原理」からきている。
KAFKA 「ホ・オポノポノ」
だから「ホ・オポノポノ」は自分のどの部分が問題を引き起こしているのかを自問し、4つの言葉を唱えるらしい。
それも大事かもしれないが、アントニオ・デ・ペレーダのかく寓意画のように、僕らの若い精神に落日がおとずれている。
「KAFKAこと楓」と「SAI」が、寓意画をアップしたが、どちらかというと生命力に溢れる五感や大陸を象徴する寓意画。(そうだ、SAIのコメに、僕が面倒がって記事にしないことを告げ口してるじゃないか!)
ヤン・ファン・ケッセル 寓意画ところで僕は、いまのいままで偶然にも「旅の短編集」秋冬を読んでいたんだ。
ブリューゲルとルーベンス 五感の寓意画
それが「芸術の病」という短編。スタンダールの足跡を辿る主人公が、スタンダールと同じように、サンタ・クローチェのフレスコ画のまえでスタンダール・シンドロームに陥るという話し。
よりによって僕が先日記事にした「サンタ・クローチェ教会」じゃないか。そしてつまりは、僕がこの本を手にしているということが、僕のモチベーションが下がっていることの寓意だ。
サンタ・クローチェ教会あー、月曜日だからだろうか?(だけど原田氏の旅の短編集は癒されます。マジ)いやいや、これがこれまでの自分のペースを保てなくなった証拠なのだ。
アントニオ・デ・ペレーダーの「虚栄の寓意」では、カール5世のカメオに下の地球儀で、ハプスブルク王朝が栄えたウィーンを天使は指す。権力と知識を武具や書物が示し、髑髏・蝋燭・砂時計は儚さを示す。いま「THEハプスブルグ」展が開催しているが、650年のこの王朝も落日を向かえたわけで、予言の絵画のように思う。
まったく僕たちも気力・体力の落日をむかえたわけだ。

貴紳の夢 アントニオ・デ・ペレーダ
さて作品は知識に快楽、富と権力、偽りと野望、生と死の寓意がはっきりみてとれる「貴紳の夢」だ。まだ夢を見ている貴族は若く、野心満々。まだ気力も体力にも落日が訪れる気配がないのだ。
KAFKAのように、精神の復活をハワイの秘法の言葉を唱える必要がない貴族だ。だが髑髏は予言している。
そういえばスタンダール・シンドロームは芸術に感動し眩暈と動揺に襲われるというが(ひどいと失神)、高い塔などをを見ることによっても、そういう現象が起こるらしい。
僕らはいったいいま、何を見て、何に吸い込まれ、眩暈と動揺に襲われているのだろう。


Escher (Icons S.)


