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ポンパドゥール夫人のビデ 


ポンパドゥール夫人のものとされている「ビデ」で、「すわりかた」は sai の「ルイ・レオポルド・ボワリー 18世紀の画家」にある画像をクリックしてみてくれ。

wiki:That it derives from the term "gardyloo" (a corruption of the French phrase gardez l'eau (or maybe: Gare de l'eau!) loosely translated as "watch out for the water!") which was used in medieval times when chamber pots were emptied from a window onto the street. However the first recorded usage of "loo" comes long after this term became obsolete.

wikiから引用した「Gardy loo(ガルディ・ルー)」(英)、「Gardez a l'eau(ガルデ・ア・ロー)」(仏)と叫ぶのは「人間の生理的な水(汚物)」を、窓から外へぶちまけるときの気配りの言葉らしい。「水に気をつけろ!」

原始時代から中世におよび17世紀、18世紀までは、もちろん「トワレ」は古代ローマからあったものの、茂みや立ったままで用を足すことが多かった。



© Coll. musée municipal de Bernay


宮廷では、ルイ14世時代に執務を続けながら用を足す椅子を過去記事にある。ヴェルサイユに行ったことのある人ならもしかしてご自分で写真に残しているのではないか。あのシェーズ・アフェール、シューズ・ペルセと呼ばれるものだ。

記事「ルイ太陽王(ルイ14世) 王権神授説の宮廷絵巻

ここに座って大切な「宝石」を洗浄したのだろう。特にエミール・ゾラ著作「ルーゴン・マッカール叢書」の7巻「居酒屋」を読んだ方なら、当時の政治や社会情勢、都市整備や労働者階級の暮らしなどと汚物の関係をうっすら思い描いているかもしれない。

記事「エミール・ゾラ ゾラのセレクト

1852年、ナポレオン三世はセーヌ県知事オスマンに命じ近代的な都市整備をはじめた。いわゆる「オスマン計画」のこと。

室内用はアレ(日本語却下)、Chamber Pot(チャンバー・ポット) Or Potty(パティ)と呼ばれているけれどなんともなぁ、テーブル・ウェアやクッキング・ウェアに使われるものと同じ名称もあるんだよな。

テーブル・デ・ウェアってさ、水差しにパンジー(洗面器)にこのパティなんかがセットになっているんだよね。洋梨のタルトで有名なブルダルー(Bourdaloue)は尿瓶なのだ。

パティを使うシーン→
記事「フランソワ・ブーシェ トワレ インタイム」から

オスマン計画でフランスの汚物は一掃されたのか?否だ!
このパティやブルダルーなんかをさ、労働者階級が「ガルデ・ア・ロー」と叫んでいたんじゃない?ごく一部の富裕層のみの改革だよ。

この汚物は水の流れとともに川へいく。フランスが長い間入浴を嫌い、年に1、2回というのもこうした背景があるからだ。

オスマンの近代都市整備のまえ、1740年の頃のパリでは環状大下水道が完成しているが、処理場はなく、汚物は河川に放流されたままだったのだ。

「入浴をすると病気になる」
現代の日本人はそれを聞くと迷信を信じたフランス人と勘違いをするかもしれないが、汚物が混入している水に誰が入浴できるだろうか?ペストやチフス、コレラにかかるかもしれないぞ。


チャンバー・セット


フランスの「トワレ」には、こうした生理的なトワレのほかに身繕いのトワレ(テーブル・ド・トワレ)、香水としてのトワレ(オー・ド・トワレ)がある。

記事 「フレデリック・バジール  トワレ(身繕い)

何年かまえにパトリック・ジュースキントの「パヒューム ある人殺しの物語」が映画になった。このなかで「フランスの匂い」が描かれている。

記事「パフューム
記事「パフューム ある人殺しの物語」 から
記事「パフューム ある人殺しの物語 Perfume: The Story of a Murderer


画像はたぶんルイ14世前後のものと思われる(年代不確か)トワレセット。漆に金箔のジャポニズム。

ヴェルサイユは労働者界隈の匂いと同じくらいに酷かったのではないだろうか。庭にオレンジの木を植えて、その香りを楽しんだというルイ14世だが、自らもオレンジのトワレを好んだという。

人間の暮らしのなかで「匂い」ほど切ないものはないだろう。香りとよべる「匂い」ならまだしも、フランスは宮廷から国民まで酷い匂いの中で生活をしていたのだ。

ただ日本が例外なわけでもない。

さて、このトワレのなかでもビデなるものはフランスにおいては、家具職人がつくったものらしい。マーク・ジャクー、クリストフ・デ・ロジェの名があがっていた。

最後にエリザベート皇后のトワレを紹介しよう。秘密の小部屋といわれるPrivy(プリビー)などともよばれるトワレ。なぜかこのトワレはREGIO(レギオ、レジオ)となっていた・・・。

ドイツの地方通貨でもなく、INAXのREGIO(レジオ)でもない。エリザベート皇后のトワレである。

REGIOには、王とか所有とかの意がある。

持ち運びの可能なこのトワレ。これは子供のパティのトレーニングにでもいいんじゃない?

追伸
ごめん、mari ちゃんとこだけTBダメみたい。許してよ。

さいご!
記事「PRADA プラダのトワレ by トム・サックス
| フランス風俗史 | 20:00 | trackbacks(1)
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さっそくのトラックバックありがとうございます。掲載されているシシの画像4枚ははじめてみました。おすすめです。エリザベート皇后 兎穴の少女さん記事 BLUE MOONシシ 皇后エリザベート とってもかわいい記事。 Fin de si&egrave;cleハプスブルグ家 エリザ
| Life Style Concierge | 2010/02/28 8:32 PM |
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