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 旧約聖書「創世紀」 レヴィ=デュルメル イヴ(エヴァ)


レヴィ=デュルメル イヴ 1896年


リュシアン・レヴィ=デュルメル(Lucien Lévy-Dhurmer, 1865-1953)は、ほんと「オフィーリア」、「サロメ」の作品でも有名。文学や聖書の語り継がれる女性ではイヴを描いてる。結構官能的に。

奇怪な幻想を描いている画家で、イヴがちょうど蛇に知識の木の実、あの「禁断の木の実」を、大蛇が唆す場面。

レヴィ=デュルメルはこうした旧約聖書「創世紀」や神話、文学などの場面を描いている。

レヴィ=デュルメルは必ずストーリー性を重要視したフランス象徴主義の一人らしいが、アール・ヌーヴォー期にはその時代にふさわしい世紀末芸術の作品を残していた。

レヴィ=デュルメルのサロメよりこっちのほうがいい。ちなみに「オフィーリア」はこちら。

記事「シェイクスピア「ハムレット」から 愛しのオフィーリア


 聖書の世界 から レヴィ=デュルメル 「聖アントニウスの誘惑」

聖書に置ける預言者や聖者のひとり、聖アントニウス。

The Temptation of St Anthony



 ミルトン 「失楽園」から  レヴィ=デュルメル 「エデンの園」

シャルル・ボードレールがミルトンの「失楽園」から解釈したレヴィ=デュルメルの「エデンの園」が次の作品。

El Edén Emoción, pasión, arrepentimiento

レヴィ=デュルメル L'Eden 1899年


レヴィ=デュルメルの作品をご紹介するには、オリジナルの美しさが表現されているものが少なく、なかなか記事に及ばなかった。今回ようやく近い色彩の表現されている画像が手にはいる。

この三連画「L'Eden(エデンの園)」は左から「émoi(興奮)」、「Passion (情熱)」、「Regrets (後悔)」という、エヴァが木の実を手に取るシーン、アダムに木の実をすすめるエヴァ、そしてエヴァの後悔、あるいは神から追放を言いわたされたときの後ろ姿かも。

レヴィ=デュルメルは水、死、憂鬱をオフィーリア・コンプレックス、オフェリア幻想の風潮をあわせて描いている一人にも見える。そうした風潮よりも文学性をレヴィ=デュルメルは強調しているよう。


 マラルメ 半獣神の午後(牧神の午後)から レヴィ=デュルメル 「牧神の午後」




レヴィ=デュルメル Après-midi d'un faune


バレエでも有名な「牧神の午後(Après-midi d'un faune)」。ステファヌ・マラルメ(Stéphane Mallarmé 1842-1898)の「半獣神の午後」にオマージュとしてドビュッシーが「牧神の午後への前奏曲」を作曲。そうしてニジンスキーのバレエでは「性」を表現したものになった。(ニジンスキーの自慰シーンがね)

こうした詩、音楽、舞踏の「牧神の午後」は絵画作品に及ぶ。レヴィ=デュルメルの「牧神の午後」を1909年のサロン展に出品。

半獣神バーンと二人のニンフ。官能的な物語。


 ひとり言



クレマン・メシエ レヴィ=デュルメル 
花瓶「庭師」 メトロポリタン美術館


レヴィ=デュルメルはクレマン・メシエとパリ万博で「金賞」を受賞したというのがこの花瓶「庭師」。装飾家としても活躍していたらしい。

記事 「レヴィ=デュルメル

英国でのラファエル前派と同じ時代で、同じオフィーリアなんぞ描いた画家レヴィ=デュルメルだが、世界が違う。やっぱフランスはココ・シャネルが風靡した時代で、ラファエル前派のモリス夫人のファッション性と違うように、絵画や文学性も違うなって感じた。

中世時代をこよなく愛したラファエル前派を追うようだが、フランスの画家だよねって感じ。


レヴィ=デュルメルのモナリザ 「秋の花嫁」

The Autumn Bride

The Autumn Bride (Portrait of Marguerite Moreno)
circa 1896
The Bowes Museum


エドワード・バーン=ジョーンズ(1833-1898) へのオマージュ「秋の花嫁」(マルグリット・モレノの肖像画)は1896年の作品。何のオマージュ?なんで?

レヴィ=デュルメルはレオナルド・ダヴィンチを意識して、彼の立体感に近づくために点描画などで工夫を凝らしたよう。三連画、牧神の午後などもその技法を使用していたといわれているが、この「女優 マルグリット・モレノの肖像画」は、レオナルドの「モナリザの微笑み」をイメージしたといわれている。

1895年のイタリア旅行でルネサンスの芸術に触れてからだと思われる。そしてトルコやペルシャのオリエンタルな旅。

この「秋の花嫁」の背景には、クリムトのように金をつかっている。クリムトもラヴェンナの旅行から金やモザイクに感銘を受けた。


 リュシアン・レヴィ=デュルメルの作品


レヴィ=デュルメル Lucien Lévy-Dhurmer

掲載作品 死都ブリュージュ(死んだ女性)/連作 死都ブリュージュ7作品/ロダンバックの肖像画/ル・ヴォワル/ウィステリアダイニングルーム/花瓶「庭師/サッポー

リュシアン・レヴィ=デュルメル

掲載作品 青いドレープ(青い布)/キャルリエ嬢(カルリエ嬢)
| アート | 19:22 | trackbacks(6)
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| Life Style Concierge | 2010/06/01 7:23 PM |
今回の画像はlohasstyle.jugem からそのまま引用しているものがあります。 死都ブリュージュ(死んだ女性)レヴィ=デュルメルいままさに肉体から魂が引き裂かれようとする瞬間。オフィーリア・コンプレックスを想像させる作品。記事 「オフィーリア 水の精 
| RE+nessance | 2010/06/01 7:24 PM |
オルセー美術館でみたレヴィ=デュルメルの「メダリオンと女」だったかな? レヴィ=デュルメルって楓の「オフィーリア」やsaiの「青のハーモニー」なんかのあの青みとか、エッチングのはかない感じとか、いろんなイメージをたくさん持っていた人だと思う。 特にsaiの
| Magnum Photos Photographer | 2010/06/03 12:00 AM |
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| Adventures in Wonderland | 2010/06/03 12:01 AM |
沈黙 オルセー美術館   記事 レヴィ=デュルメル ダナエ 記事 レヴィ=デュルメル Lucien Lévy-Dhurmer 掲載作品 青のドレープ/キャルリエ(カルリエ)嬢 記事 レヴィ=デュルメル オフィーリア 記事の一番下 記事 レヴィ=デュ
| ComicStrip Jr | 2010/06/03 12:13 AM |
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| Maki's Style blog | 2010/06/03 9:44 AM |
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