ややくだけた歌人たち。なんだか男の肩にしなだれているような女性も見受けられる。この池田孤邨「三十六歌仙図屏風」は、酒井抱一の三十六歌仙図屏風(所蔵:ワシントン/フリーア美術館 Freer Gallery of Art)を模写したといわれるが、オマージュとしておこう。この酒井抱一を模写したのが、尾形光琳の「三十六歌仙図」といわれる。三十六歌仙とは、平安時代中期の歌人藤原公任によって選ばれた三十六人の歌道の名人たちだ。さて、このメアリー・バーク夫人のコレクションである池田孤邨「三十六歌仙図屏風」は、現在MIHO MUSEUMで展示中。→ハイ!終了しました!「続き」を更新。雪佳、若冲追加。
Poems and Pictures
神坂雪佳木版画
Sekka KAMISAKA Woodcut
光悦光琳派の画家で、本名が吉隆という神坂雪佳の「三十六歌仙」だ。いまが旬の人。
プライスコレクションの鈴木 其一 SUZUKI Kiitsu 「三十六歌仙」も見逃せない。其一は、江戸琳派の画家。酒井抱一の門人であった。大英博物館(The British Museum)所蔵の其一の「三十六歌仙」がある。出光美術館にも其一の「三十六歌仙」がある。2曲1隻屏風とすればどうなの? さて晩年の「干瓢干し図」、「月夜楓図」は静岡県立美術館所蔵。「菖蒲に蛾図」は、バーク・コレクションだ。さて、これをどうしたものかと迷っていたが、追加。酒井抱一にもどる。
ロサンゼルス・カウンティ美術館(Los Angeles County Museum of Art)とカンサス・シティ/ネルソン・アトキンス美術館(The Nelson-Atkins Museum of Art)に「三十六歌仙」があるという。(ちなみに「Hoitsu」が「Doitsu」になっている。)どいつだ?ってかんじですが・・・。あったのはアレ。
それで、プライスコレクションの酒井抱一の「Thirty six Poets」は、四季花鳥に三十六歌仙が一こまずつ描かれている。「四季草花図・三十六歌仙図色紙貼交屏風」というものだ。さて、伊藤若冲の「三十六歌仙」を発見した。本物かどうかがわからない。ある海外のオークションサイトであるが・・・。ある方の定年退職の記念に贈ろうと考えて探していたところ、偶然発見。
Ito Jakuchu
Japan, Edo period, 1798-99
こうあるわけだ・・・。
国内サイトで「三十六歌仙 伊藤若冲」で検索しても、ない。ところが、「Japan art」でようやくヒットした。Denver Art MuseumのAsian Artにあったのだ。
Asian Artをみると、どうやら二曲一双の片割れらしい。右隻のようだ。Asian Artの「三十六歌仙 伊藤若冲」を、ぜひ見てほしい。さらに、EmbArk Web Kiosk の Object Resultsから検索をかけるとここにもある。
ところでいつも思うのだが、「中古三十六歌仙」の屏風なんぞはないのだろうか。
---風そよぐならの小川の夕暮はみそぎぞ夏のしるしなりける
中古三十六歌仙の一人である従二位家隆の作品だ。六月祓を境に夏が去り、秋になるものとされていた時代の屏風に描かれた、一年の風物三十六景のうち、六月祓の絵に添えられた歌である。(更新:6/13)

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