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マリー・ヒーブナーのイラスト集「ハムレット」
「多分、今はお前を愛しているかもしれない」
前記事で、アンドレ・マッソンの「オフィーリア」をアップしたときに、あんまり僕はシェイクスピアは興味ないんだよねって書いたが、本当にそう。
今回は、限定版?のマリー・ヒーブナーのイラスト集「ハムレット」を、saiが譲ってもらったらしく、僕にもわざわざ見せにきた。それで、僕にはまだピンときていないので、saiがアップした作品につながるように、そのフォリオのひとつ手前の作品を紹介。
第一幕第三場
兄のレアティーズがオフィーリアにハムレットとの関係をほどほどにしなさいと言っているところだ。
Perhaps he loves you now,
And now no soil nor cautel doth besmirch
The virtue of his will: but you must fear,
His greatness weigh'd, his will is not his own;
For he himself is subject to his birth:
He may not, as unvalued persons do,
Carve for himself; for on his choice depends
The safety and health of this whole state;
And therefore must his choice be circumscribed
Unto the voice and yielding of that body
Whereof he is the head. Then if he says he loves you,
多分、今はお前を愛しているかもしれない。そしてそのお気持ちには一点の穢れもなく、不実な思いもないだろう。しかしお前は恐れなければならない。ご身分を考えてごらん。ご自身はご自分だけのものではないのだ。 生まれに縛られていて下々にように、自由にはできないのだ。なぜならこの国全体の安全と繁栄がかかっているからだ。それゆえあの方の選択には自ずから制限があって国中の承認と同意が必要だ。それは主君だからこそだ。もしあの方がお前を愛していると言われても、ほどほどに理解するのが賢明だ。