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Políptico de Dino Valls titulado Psicostasia, del año 2005

多翼祭壇画 イブ(心臓)の計量 2005 ディーノ・バルス


スペインのリアリズム絵画のひとりディーノ・バルスは、医学と外科の学士号を取得している特殊な経歴の持ち主。

記事 ディーノ・バルス  子羊の解剖学講義

絵画の方は独学らしい。

心臓がマアトの羽根(真実の羽根)よりも重ければ貪り食う幻獣アメミットが右の犬の顔に書き換えられている。

中央では双子のような性別不明の二人が、羽を広げた白鳥なんだか白サギだか→トキかもに抱かれた図は、天使の羽にみえる。

エジプトの「死者の書」にある儀式だ。

Judgement of Osiris / the Weighing of the Heart

オシリスの審判/心臓の計量 大英博物館


冥界の神アヌビス (Anubis)がラーの天秤でマアトの羽根と心臓を量る。アマトが髪に飾るのは駝鳥の羽。

大英博物館のウォリス・バッジが翻訳したアニの「死者の書」は190章から成り、第125章にこの「審判」が書かれている。連れて来られたのは書記生アニ。

42柱の神々の前で42の罪の否定告白がはじまる。

天秤でマアトの羽根と心臓を量られたアニは、針が動くことなく真実と判定された。
追記 saiの記事(ディーノ・バルス その2 必然の女神ネケシタス)を読んで、あっ、やっぱ解読した方がいい?と思った。この記事を書くときには面倒だったので、ラテン語を見てみぬフリをしていた。


右側のラテン語は伝説の錬金術師クリスチャン・ローゼンクロイツ(Christian Rosenkreutz,1378-1484)の残した奥義だと思われる「Visita Interiora Terrae Rectificando Invenies Occultum Lapidem」と書かれていると思われた。

「地球の内部を調査せよ。汝、精溜により賢者の石を見出すだろう。」

でもよく観ると「Visita Interiora Terrae Rectificando Invenies OPΣRÆ(OPΣR/ß?) Lapidem」ってなってない?
さて、もう1枚。

BARATHRUM DINO VALLS

多翼祭壇画 絞首台 2003 ディーノ・バルス


絞首台の階段は十三階段。キリストの最後の晩餐の13人にちなんでいる。右翼、左翼の二人を含め描かれているのは子供を含めて12人の黒い運命。

15世紀のイタリアの画家ピサネロ(Pisanello)の「絞首刑」、16世紀のベルギーの画家ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel de Oude)の「絞首台のある風景」(1568)、失われたボッティチェッリのパッツイ家の晒し首吊りの壁画、レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた「バルジェッロの窓の晒し首吊り」は有名。

記事 パッツイ家の陰謀 モンテフェルトロの陰謀 ジュリアーノ・デ・メディチの血の日曜日

ディーノ・バルスは「絞首刑の人道問題」にクローズ・アップしたのだろうか。絞首刑はもっとも残酷な処刑のひとつだから。

ディーノ・バルス関連記事 ラス・メニーナスがのぞいた国王夫妻

こんな作品もある sai記事 ルネサンスなディーノ・バルスの肖像画
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