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Sowing new seed (for the Board of Agriculture and Technical Instruction for Ireland) c.1913  William ORPENサー・ ウィリアム・ オーペン(1878 – 1931 )は、爵位がある画家である。イギリスのヴィクトリア女王時代(1837−1901)の様式「ヴィクトリアン」にかかりながら、新しい時代の作風を持つ。

「ヴィクトリアン」時代といえば、当時の紳士のたしなみの象徴でもある少女写真などでも有名なルイス・キャロルがいる。「 横たわるイヴリン・ハッチ (Evelyn Hutch )」(1879年頃 ローゼンバック美術館・博物館)は、芸術作品ともいえるらしい。

そのあとには古典美とされるジョン・テニエルのピグマリオンと彫像(1878)だという。

19世紀英国のヴィクトリアン・ヌードには、ウィリアム・ オーペンの作品からは、「イングリッシュ・ヌード」(1900)、「ヌード習作」(1906)などがあげられるという。

さて、この画像はサー・ ウィリアム・ オーペンの「Sowing new seed 」のディティールである。まぎれもなく「着物」だ。1913年であるから、1900年のパリ万博での「ジャポニズム」は下火になりつつも、音二郎・貞奴らの公演が好評で、何度も訪れているのが翌1901-02年にかけてであり、その後もヨーロッパの画壇では、貞奴の着物姿が描かれている。

1913年の頃に、なぜに着物なのか。その女性はカメラのような代物を手にしている。小さな子供は、まるでルネッサンス時代の天使にも描かれていたかのように裸体である。

もはやヴィクトリアンスタイルの服装ではない男女2人が、黒い鳥(鴉にしては・・・)が止まっている枯木の下で寄り添っている。

どうやら女の下着の変化であろうか。

その下着の変化が着物からヒントを得たと思われる服に発展し、着こなしなどにも、着物の裾を引きずったスタイルが現れたという。

だが、「種を蒔いて」か「種を蒔き続けて」というタイトルに訳されるではないか。サブタイトルからは、アイルランドという地を耕す提示を思わせるような意味が受け取れた。

1910年には15年間の婚約期間を経て婚約者のマウドと結婚し息子と娘を一人ずつもうけている人物がいる。アーサー・グリフィスだ。社会的な事柄に対しては非常に保守的な考えを有し、モラルの堕落にも容赦しない。

当時の南北のアイルランド人の思想的立場から、北部のユニオニストとナショナリストの対立が見えてくる。その共和主義シン・フェイン党の創設者の一人がグリフィスでもある。

などと考えていたが、な〜んだ。まったく関係ない。


寓意的な作品ではあるが、ダブリン湾をシーンに、女性のヌードは、芸術に関するアイルランドの考えを近代化することの象徴で、2人の裸の幼児が新しい芸術のアイディアを受容する若者の姿であるという。しかしながら、裸への保守反動があり、ギャラリーではなく、オーストラリア人のコレクター R.D. Elliott にわたったという。こうしてMildura Arts Centreに寄贈されたらしい。

ウィリアム・ オーペンは、軍や政界実力者の肖像画が多く、その貢献によって、爵位が与えられたのだろう。彼は53歳という年齢で亡くなっている。

画像引用・部分要約参考サイト:The National Gallery of Australia
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| Remove | 2006/12/01 6:48 AM |
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