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あけましておめでとうございます。

正月、僕は年末は最後まで勤めていたので、元旦から8日までが休み。これまでとは違って、3日間は旅行を兼ねて縁戚の家にお世話になった。

もうすぐ〇〇歳の大台にのるせいか、3日間の大騒ぎが身体にひびいたwa。もう、残り4日間は約束などをキャンセルして(妻の憤慨をよそに)、引きこもっている。

あんまり退屈なので、昨日の夜はsai を呼んだ。それでも「明日も仕事」といって2時間ほどで帰ってしまったが・・・。

sai は書棚から「学生時代から止ったままの本」をチェックしはじめた。

「コレ、読んだ?」とsai。
「あー、なんかいつも同じところでやめてる。」と僕。
「そういう本、結構あるよね・・・。ルソーの新エロイーズある?」
「全集のなかにあると思うけど、嫌いだもん、ルソー。」

なんだかんだ、sai は昨日(6日)、その「新エロイーズ」を軸にルソーの記事をアップしていた。

途中でいつも終わる本。プルースト「失われた時を求めて」、夢野久作「ドグラ・マグラ」、スタンダール「パルムの僧院」、ジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」などなど。

そこに買った憶えもない河野健二著「フランス革命200年」が出てきた。1987年6月20日第1刷発行になっているじゃないか・・・。

これがとっても読みやすく、わかりやすい。

河野氏は、ディドロ(1713-1784)とルソー(1712-1778)に代表される二つの系統をフランス革命の思想として定着したいのであると書いてあった。

ディドロはブルジョワジー、ルソーは農民層を代表する思想家であると規定するのだが、両者の共通する基礎はヨーロッパ古代以来の自然法思想をあげている。

啓蒙思想の自然法は3つに分類すると、ディドロは「人間の自然的欲求に即して人間主義的」、ケネーは「客観的に物理法的」、そしてルソーは「理想主義的に人間の原始性」となるらしい。

ディドロの人間的諸欲望の肯定は、その実現と解放という観点が思想形成の要となり、たとえば「ブーガンヴィル航海記補遺」も「性の解放」という視点であることは注目されてよいとあった。僕はこの当時の侵略、原住民の殺戮、自然と文化の破壊とかだと思っていたけれど、そうだったのか?

過去記事 ブーガンヴィル航海記補遺 エピローグ
過去記事 ブーガンヴィル航海記補遺 その2
過去記事 ブーガンヴィル航海記補遺 その3
過去記事 ドゥニ・ディドロ 百科全書の時代
過去記事 ドゥニ・ディドロと演劇
楓記事   ディドロのお喋りな宝石 ポンパドゥール夫人

ルソーはご存知のように、「自由」+「平等」=「自然」ということで。

つまりフランス革命は、第三身分の指導者としてのブルジョワジー(ディドロ)と、小市民を代表するサン=キュロット(ルソー)との力が重なり、1792年に成果を収め、1794年に対立する。

Denis Diderot  by Clement Serveau.


ディドロは生産力の担い手にならない下層民、貧民を蔑視し、有害だとしている。

ルイ14世、ルイ15世にみられる王権の強さは、貴族権の弱さを象徴している。それは貴族を王権で保護しなければならないということだ。

農民に対しては貴族が支配する。

フランスは中世時代に農奴が解放されている。(完全に解放されたわけではないから。)労働・現物地代から貨幣地代に差し掛かると、領主と農奴から、地主と小作の関係にかわる。そうすると農奴、小作人のなかから自営農民が生まれてくる。貧農と富裕農の差はひろがる。

さてこの自営農民、王権や貴族に有利なのは封建的支配と共同体の関係である。ここで「農業個人主義」を考えるブルジョワ的地主や借地農はこの支配と関係からの解放だ。つまり国王を頂点とする特権階級との対立のことである。

共同体活動から共同体と進化し、農地貸借には分益小作制度(折半小作農)と、一般的な賃貸小作料制度がある。いずれにしろ、地主に租税と地代を渡さなければならない。

楓記事 マリー・アントワネット フランス紀行から

農民を圧迫していたのは領主的特権と租税だ。ディドロは、生産性の向上を阻害する重税、特権や生産規制を撤廃することにあった。

79p−98pまで読んだ部分のトピックだ。

ディドロが亡くなってから10年後の1794年。ロベスピエールの演説で、「彼ら百科全書派の首領共は時には専制主義の非を鳴らすが、しかし彼らは専制君主たちの年金で養われていたのだ。」と言ったそうな。

ロベスピエールの頂点の時代。国有地の分割や身分的・物的負担の解消とともに、農民は保守的な財産所有者となり、それからすぐ、ロベスピエールは転がった。

そして今日、帰りのsai が家に寄り、僕からこの本を取り上げた。「すぐに返すから」ってね。あいつの本の読むスピードに並ぶものはいないので、つい貸してしまった。続きは「フランス革命下の一市民の日記」のあとだな。

誰かなぁ、難解な本とか、長編の本とか、名著シリーズなんかの「ここを読めばOK」みたいな記事書いている人、いないかなー。

プルースト「失われた時を求めて」、夢野久作「ドグラ・マグラ」、スタンダール「パルムの僧院」、ジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」などなどさ。

ちなみにマリー・アントワネットさまのフランス革命の年表史を記事にしたのは楓。参考にね、フランス革命のね。

さーて、晩飯食べよ。

追記 19:48 なんか記事アップしたんだ。僕が貸した本から。

パンテオンにおけるマラーとジャン=ジャック・ルソーとの大論争
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デュプライユ(Dubrail )というのが作者のペンネームらしい。あの偉人たちを集めて葬ったパンテオンでの論争のパンフレットを書いたという。一体誰なんだろう。昨日、aleiのところに行って借りてきた河野健二著「フランス革命200年」に書いてあった。今日、その本のデ
| RE+nessance | 2011/01/07 7:27 PM |
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