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Joachim Tielke装飾品のような楽器。演奏者の手による奏でる音だけではなく、美術館で鑑賞する値打ちがある。ヨアヒム・ティールケ Joachim Tielke (1641-1719) は、ドイツの楽器職人だ。優美な仕上げは、とりわけ名器として名高いという。

脚にはさんで楽器を持ち弓で引くギター、「ヴィオラ・ダ・ガンバ(6弦)」は、ルネッサンス、バロック時代の貴族の楽器で、フランスのヴィオール奏者サント・コロンブが7弦を愛用した。フランス革命とともに、貴族が愛したこの楽器は庶民が嫌い衰退したが、19世紀〜20世紀初めにイギリスのアーノルド・ドルメッチらが復元する。

よく、弓で弾くギターといわれているが、僕にすると「チェロに 似た弓奏楽器」である。

このヨアヒム・ティールケのヴィオラ・ダ・ガンバは、carved head だけではなく、背にも美しい彫刻を施しているものがある。また、レンブラントと同世代のバロック時代の画家、ハブリエル・メツーが描く「ヴィオラ・ダ・ガンバを弾く女」という絵画がある。

この楽器はとても高価だと聞く。ところがキットがあるという。イギリスのアーリーミュージック社から取り寄せることができるらしい。

8月9日更新

Coastal Trading & Consulting Inc 日本サイト

bookヨアヒム・ティールケの作品
各種楽器キット/(ギタルラ社より注文)
ヴィオラ・ダ・ガンバ(日本サイト)
Guitar by yale university / Bass Viola da gamba
Tenor-Viola da gamba Kopf(carved head)
Five-string violin, ca. 1700
Dutch and German Viols Bass Viol
| MUSIC | 00:27 | trackbacks(5)
シャトー・マルゴー 1961文豪ヘミングウェイが愛飲したシャトー・マルゴー。1961のラベルを確認していただけただろうか。ヘミングウェイが死去し、僕が誕生した年である。

シャトー・マルゴーの所有者は何人も変わったが、葡萄を植え替えたピレ=ウィルの時代に、ヴィンテージワインがつくられている。それが伝説の1900年。その娘婿が貴族のラ・トレムイユ家の血筋をひき、人呼んで「赤い公爵」。しかし、またシャトー・マルゴーの所有者が変わる。現在は、メンツェロプーロス家が所有し、シャトー・マルゴー総支配人は、ポール・ポンタリエ氏。

さて、自然のすべてが順調に働いた、1929,1959,1982,1990の各年。傑出したヴィンテージが誕生したのが、1921,1945,1961の年。

1961年生まれは、ヴィンテージワインに縁が深いのであるぞ。

Chateau Margaux 1868さて、この1961年は東西に鉄のカーテンがひかれ、ケネディが大統領に就任し、フランスではアルジェのクーデターが、ドゴールによって制圧された年である。そして自然がこの年のワインに、幸せの女神が微笑むように仕掛けた年でもある。春に霜が降り収穫量をおさえた葡萄が、その後の暑さで充分に熟したのだ。つまり、収穫量を抑えたシャトーに、幸運の女神が微笑んだのだ。
---phot by 僕の誕生する約100年前のChateau Margaux

マルゴーについての逸話は無数にあるらしいが、「あなたにとっての幸せとは?」と訊ねられたマルクス主義で知られているエンゲルスは、「シャトー・マルゴー1848」と答えたという。

じゃぁ、僕ら1961年生まれは「シャトー・マルゴー1961」、あるいは、「シャトー・ルトゥール 1961」ではないだろうか。

Chateau MargauxChateau MargauxNicholas Faith
Chateau Margaux HP
シャトー・マルゴーの年代ものやヴィンテージは、オークションハウス クリスティーズで。

| シャンパーニュ・ワイン | 00:05 | trackbacks(4)
Erdinger Weissbier darkドイツの詩人ゲーテの父親の副業が、ヴァイスアドラーレインにある酒場だったらしい。それで、なにやらバイエルンマイスタービールのオーナー、ステファン・ラガー氏のソーセージ&生ビールを味わいながらライブ観戦できるという、ワールドカップ ゲーテ・バーなるものが、6/12 - 7/9限定で東京ドイツ文化センターに開かれたというじゃないか。しかしながら本格的なソーセージとドイツ生ビールなら、家でもいいかも。今回は、Erdinger Weissbier 'dark'にしてみようか。エルディンゲル ヴァイスビアーってエルディンガーの黒ビール。これはね、とっても香ばしいんだ。初めてでも失敗しない味だと思う。おいしく飲むコツは、最後に注ぐ分が残ったあたりでビール瓶を軽く廻すと、澱が残らない。


アディダス 2006 W杯決勝戦試合球 +チームガイストちなみにリンク先のエルディンガーのHP内では、ビアグラスや栓抜きや、ボールまでも売っている。ワールドカップの応援だろうか。応援用ユニフォームらしきものもあった。

写真は、2006 W杯決勝戦試合球 +チームガイスト である。


ドイツ・マインツに本部を置くドイツワイン基金は、FIFAとライセンス契約を結び、ヨーロッパ全土で2006年FIFAワールドカップドイツ大会のオフィシャルロゴ、FIFAワールドカップトロフィーのイラストを使ってドイツワインを販売できる独占的権利を得た。日本未発売のものもあるらしいが、下記サイトからもオーダーができるが残っているか。

海外サイト/Wine Detail FIFA 2006-World Cup
国内サイト/2006 FIFA ワールドカップ(TM) シャンパン



2006FIFAワールドカップオフィシャルサイト

FIFA WM 2006 Shop
WMトロフィー EUR 14,95


afri-colaドイツといえば、afri-colaがある。でもペットボトルに変わったんじゃないの?HPは、昔のボトルなんだけどさ。これは、直接メールで購入はできるけど、どうなんだ?オリジナルのアフリ・コーラは送られてこないぞ。カフェインなどの基準が違うからね。

さ〜て、ワールドカップのためのホーム・バー ゲーテも、ドリンクやアルコールだけでは、満足しない。本場のドイツソーセージ、ハムも欲しいよな。


Everytimeウィンナーはメキシカンチョリソー、ニュールンベルガー、バジルヴルストに、ソセージはオーバークライナー、シンケンヴルスト、そして名物の白いミュンヘナーヴァイスヴルスト。モルタデッラパルマ産の生ハムもいい。

ちなみに今だけの限定発売で、ドイツでなないが、フランス製の「サッカーボールチーズ」もどうだ!2006年ドイツワールドカップのために入荷したシェーブル型のチーズだという。

どうでもいいんだけど、もう廃盤になっているはずの、アフリ・コーラのCMのCDジャケット。試聴から、「廃盤」という行く末がわかる曲だった。まったくの洒落のつもり。(笑)
EverytimeCD / 試聴 Everytime


+チームガイスト最後は、公式ボールの話。球名は「+チームガイスト」。チームスピリットをテーマにした造語とデザインだ。この公式ボールを、長野県松本市の鍛金職人が、純金の「+チームガイスト」を製作した。W杯開催年にちなんで2006万円で、高島屋で販売をしたそうだ。
| ワールドカップ | 06:20 | trackbacks(2)
Artist : Raymond Coumans, 1986このラベル、女は何も纏わず紳士の膝のうえ。実は、アメリカの輸出用だけは青い服を纏っているらしい。

サクランボをランビックの中に入れ、5〜6ヶ月間かけてサクランボが溶けるのを待つというこのビール「Rose de Gambrinus」にふさわしいイラストではないか!

これがベルギーのビール。

カンティヨン醸造所でありグーズ博物館ともいわれている、1900年に設立され、「地ビール中の地ビール」といわれている。

冬季だけしか醸造を行なう小さな醸造所ではあるが、昔ながらの手作り製法が大切に受け継がれているランビック・ビールだ。

ラベルのイラストのアーティスト Raymond Coumansという人。
グーズ博物館、そして服を纏ったイラストはこちら

| ビール | 19:16 | trackbacks(1)
Rosetsu; exhibition of paintings, Denver Art Museum, September 8 - October 14, 1973 (Unknown Binding)Rosetsu; exhibition of paintings, Denver Art Museum, September 8 - October 14, 1973 (Unknown Binding)
by Rosetsu Nagasawa

アマゾンで、芦雪の展示会カタログが売りにだされている。1973年なので、美術館の記録にもない。コンディションは良いらしい。


ちなみに鴉が大嫌いなので、どうしようかと悩んだが、アマゾンで欲しい書籍を探しているうちに、偶然にも検索にかかったのが、コノ本・・・。それで紹介にいたったわけだが、バインディングノート形式で、スケッチブック風。この絵は表紙ではなく、1ページ目ではないかと思われる。

国内では、プライスコレクションの公開が近づいている。芦雪の作品も展示されるようだ。

プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展
東京国立博物館・平成館(上野公園)2006年 7月4日〜8月27日
オフィシャルサイト
オフィシャルブログ

芦雪は、人も草花も、樹木も鳥も描く。小動物から獰猛な動物までだ。鴉も例外ではなく、エツコ&ジョー・プライスコレクションのひとつである「白象」にも描かれている。

先日のエントリーである「牛」−長沢芦雪とアンディー・ウォーホルで紹介した「黒牛」とともに、「大小」、「白黒」の対比として取り上げられている。黒牛では白い子犬、ここでは白象と鴉である。


Etsuko & Joe Price Collection
by「Gallery Systems

プライスコレクションRosetu


芦雪といえば、みんな何を思い浮かべるんだろう。
虎?像?牛? 芦雪は鶏図も猿も鶴も描いているが・・・。

プライスコレクションでは像と鴉だが、海外ではこの像に小人にみえる子供が描かれているのを見た方もいらっしゃるのでは?

よく覚えていないが、電線に雀がずらりと並ぶように、この像のように背中から像が横たわる鼻先にまでズラズラッと座る子供が描かれていた。

さて、芦雪の作品の海外サイトも豊富。
Cleveland Museum of Art / Etsuko & Joe Price Collection

 
Monkey on a Rock,
courtesy the Asian Art Museum

長澤芦雪 
邦訳だと岩に猿図になるか?
アジアン美術館所蔵

国内では 
大乗寺 円山派デジタルミュージアム
代表作
図』(国重要文化財)無量寺 串本応挙芦雪館(和歌山県串本町) 
図』(国重要文化財)無量寺 串本応挙芦雪館(和歌山県串本町)

『群雀図襖』(国重要文化財) 成就寺(和歌山県古座町)
『群猿図屏風』(国重要文化財)草堂寺(和歌山県白浜町)
『紙本水墨寒山拾得図』(国重要文化財)高山寺(和歌山県田辺市)
『山姥図』(国重要文化財)厳島神社(広島県廿日市市)
『宮島八景図』(個人蔵、国重要文化財)
『月夜山水図』(重要美術品)頴川美術館(兵庫県西宮市)



右 長澤芦雪 丹頂鶴図  ボストン美術館
左 崖に鷹図 ハイファ博物館ティコティン日本美術館


実は僕が芦雪のなかで一番好きなのはこの丹頂鶴図なのである。そして無量寺の龍図なんだ。そしてもう一枚はプライスコレクションの猛虎図でした!2010年の謹賀新年にでも使おうか?
| 長沢芦雪 | 00:03 | trackbacks(0)
虎図 1780年追記:2006年12月14日 長沢芦雪 龍 虎 竹林

「応挙と芦雪」展が開催されたらしいが、Sai の円山応挙の記事にも追記されていた、「牛図」と「山姥図」には、「気色悪さ」と「怪」を感じるとあったが、なるほどと。

僕の好きな芦雪も限定され、「白象黒牛図屏風」や「月」が好きなのだなぁ。(「白象黒牛図屏風」の右隻「白象」はこちら。左隻「黒牛」は、こちら。)

長澤蘆雪 西王母図 はこちら!

また、「変身抄」の芦雪では!
富士山に鶴/龍図 無量寺/虎図 無量寺
竹林図/月/海浜奇勝図屏風

応挙では!
重文 遊鶴図/竹鶴の図 由加山蓮台寺/蘭図屏風(?)
群鴉図屏風/藤花図屏風/虎龍図/郭子儀図襖絵

Saiの円山応挙では!
柳に鷺図/群鶴図屏風/松に孔雀図襖絵/猛虎図屏風
応挙写生図鑑山水/「雲龍図」1773年/雲龍図(部分)
木版画龍之図/龍図・虎図(ボストン美術館)/大瀑布図

あっ、この「虎図」は1780年のもの。海外にある「虎図」であるが、あの「応挙と芦雪」展のHPの「牛図」と同じ構図の取り方。

でも、ずっと品があるよ。あの「牛図」はね、なんか本能剥き出しって感じ。僕の稚拙な鑑賞では。

それでは海外にある芦雪の虎図襖のコピーを披露。

海外ではこんな風に解釈している。
左から右へと流動的な景観要素は、虎の動に対して竹は静を表しています。

(開静と止静鐘のようだね!)
 
これは動物のパワーと筋肉質を目立たせると 同時に、虎の表情、虎の足、尾の奇妙な動きは、遊び心を場面に加えています。

だって。




虎図襖絵「竹に虎図」 長沢芦雪



竜図襖 和歌山県 無量寺 串本応挙芦雪館蔵



虎図襖 和歌山県 無量寺 串本応挙芦雪館蔵



雪中竹林図 ウォーセスター美術館蔵 長沢芦雪

| 長沢芦雪 | 00:02 | trackbacks(1)
ANDY WARHOLアンディ・ウォーホルの「Flowers'」が琳派的とされていた。

あの「Flowers'」という作品は雑誌に掲載されていた素人の投稿写真をそのまま拡大して版にしたものなのだが・・・。

つまり琳派の色調を指したかったのか、琳派の図案としての記号を指したかったのか、僕にはさっぱりわからない。だって「Flowers'」は、ほかの色の組み合わせもありで、図案として示すのも素人の写真なんだから・・・。不思議に思うのは僕だけなのか?

だったら、1966年の「Cow Wallpaper」なんかを長沢芦雪と関連づけてもいいかい?(笑)

続きを読む >>
| 長沢芦雪 | 00:40 | trackbacks(0)
L・ハリス Lawren Stewart Harris (1885-1970)は、20世紀初め頃の「グループ・オブ・セブン」という画家集団の一人だ。カナダの国土、空、魔術的な光をとらえるカナダ人独特の風景観はここから展開されたともいえる。

リーダー格は、トム・トムソン。広く社交することを嫌い、気のおける少数の友人たちとつきあうことを好んだ。

ローレン・ハリスのほか、そういった彼に惹かれたグリップ社の5人の画家、A.Y.ジャクソンが加わり、「グループ・オブ・セブン」となっていく。

1917年、すぐれたカヌーイストのトムソンが溺死。彼の友人、知人たちの間に、疑惑が持ち上がるが、現在も迷宮入りしたままである。

絵は、ローレンス・ハリスの「Greenland」である。
| グループ・オブ・セブン | 17:11 | trackbacks(10)
ライヴライヴだけではなく、どのCDもハッとさせる音色を届けてくれる寺井尚子。

実は、友人の”楓”が、貸してくれた1枚だ。
「音色がね、アールヌーヴォーなの!」
ジャズがアールヌーヴォーか!
だが・・・。「アールヌヴォー」だった!
「音色が弓形のように撓って、曲線状のアーチがかかるんだよね。女性のフォルムのような音。だからアールヌーヴォー。」

しかし女性的なその音色は、深く沈んでは起き上がるような音となり、鮮烈だ。

試聴 jazzshopping ONE VOICE 寺井尚子
| MUSIC | 00:02 | trackbacks(3)
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