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祭壇画のプレデッラやフラスコ画など、いくつかベノッツォ・ゴッツォリの「受胎告知」があるけれど、エロニ宮殿だったナルニ市立絵画館(Pinacoteca Comunale, Narni)にある「受胎告知」(1494)が一番馴染みがある。

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| 受胎告知 | 00:32 | trackbacks(2)


フラ・アンジェリコ  コルトーナ祭壇画の「受胎告知」(司教区美術館 コルトーナ)
このプラデッタの部分(右から三番目)は、アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」で、マルジェの部屋で映しだされる「神殿奉納」の作品。


フラ・アンジェリコ 「受胎告知」 1430-32 プラド美術館


フラ・アンジェリコ サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会/ドメニコ会修道院の「受胎告知」
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」がある。


フラ・アンジェリコ 受胎告知のプレデッラ

 


コルティーナ祭壇画のプレデッラは、以下の7枚である。



マリアの誕生




マリアの結婚




エリザベツ訪問




羊飼いの礼拝




神殿奉納




マリアの死

 



 


プレデッラは5枚である。



マリアの結婚




エリザベツ訪問




羊飼いの礼拝




神殿奉納




マリアの死



サン・マルコ美術館 フラ・アンジェリコ 「キリスト伝」 のなかの受胎告知














サン・マルコ美術館 フラ・アンジェリコ 「受胎告知」 
Fra Angelico, frescoes, San Marco



サン・マルコの僧坊(僧房)へ続く階段にある「受胎告知」(1438-45)は、もっとも好きな作品。シンプルで、大工の妻らしさで清貧としている。


サン・マルコ修道院内の2階は僧坊(僧房)で、各室に1枚、フラ・アンジェリコのキリスト伝の作品が描かれている。部屋順とキリスト伝の順番は関係ないみたいだった。

第3室の「受胎告知」は、フラ・アンジェリコの真筆。大天使ガブリエルの左にはヴェローナの聖ピエトロ(聖ペトロ Pietro da Verona)の殉教が描かれている。


 余談 サン・マルコ修道院のフレスコ画



「我に触れるな」(ノリ・メ・タンゲレ)が第1室 Noli me tangere, dell'Angelico


第2室が「キリスト哀悼」 下絵のみがフラ・アンジェリコではないか?という作品。ということは、ベノッツォ・ゴッツォリ(Benozzo Gozzoli)


第5室が「キリスト降誕」 下絵のみがフラ・アンジェリコではないか?という作品。第2室の画家に帰属するらしい。


第24室だったと思われる「キリストの洗礼」だが、フラ・アンジェリコではないという。第24室から27室(Celle24-27)は、第2室の画家に帰属していると言われている。


第6室にある「キリストの変容」 Trasfigurazione, dell'Angelico
最高の出来と言われているアンジェリコの作品。初期キリスト教様式やビザンティン様式の伝統を踏まえて描かれているという。

キリストの周りの人物たちは使徒ピエトロ(ペテロ)、ジャコモとジョヴァンニ、預言者モーゼとエリヤ(左右の顔だけの人物)、聖ドミニコ、聖母らしい。


Celle 7 Cristo deriso, dell'Angelico
Celle10 Presentazione al Tempio, con (in ginocchio) san Pietro Martire e la Beata Villana, dell'Angelico

左上から第7室「キリストの嘲弄」、第8室の「キリスト復活と墓の前のマリアたち」、左下が第10室の「神殿奉納」となる。第7室「キリストの嘲弄」の聖母は他の画家だという説あり。第8室の「キリスト復活と墓の前のマリアたち」は他の画家だという。


第9室の「聖母戴冠」 Incoronazione della Vergine, dell'Angelico

中世神学理論によって描かれているらしい。人物は聖アウグスティヌス(聖アゴスティーノ)、聖トマゾ、聖ドミニコ、聖ベネディクト、聖フランチェスコ、聖ペテロあるいは聖パオロだという。

第31室には院長院長アントニーノ(アントニヌス)・ピエロッツィが住んでいた。メディチ・リカルディ宮マギ礼拝堂の「三賢者」でも有名なベノッツォ・ゴッツォリ(Benozzo Gozzoli)は、もともとフラ・アンジェリコの助手。この31室の「キリストの辺獄」(冥府のキリスト)には、彼の手が加わっているらしい。

この31室から34室はゴッツォリ(Gozzoli)の手が加わっているという。もしも第2室の画家がベノッツォ・ゴッツォリ(Benozzo Gozzoli)なら、第4室、5室、8室、11室にも及ぶ。さらに第29室の「キリストの磔刑」、第30室の「十字架のキリストと聖母マリア、聖ピエトロ」がゴッツォリだという。


この第8室の「キリスト復活と墓の前のマリアたち」の三人の聖女は、ベノッツォ・ゴッツォリ(Benozzo Gozzoli)によるとされているらしい。アンジェリコのデザインをゴッツォリが仕上げたものには、第4室の「キリストの磔刑」もそうだ。

さて、第38室はコジモ・デ・メディチ(Cosimo de' Medici)、ローマ教皇エウゲニウス4世(Eugenius IV)らの迎賓用のロビー。

第39室は、サン・マルコ修道院のパトロンであるコジモ・デ・メディチ(Cosimo de' Medici)に用意されていたらしく、コジモはアンジェリコ、ゴッツォリに装飾させたという。

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ここにあるのが、ゴッツォリによる東方三博士の礼拝(Adoration of the Magi)だ。1449年に画家としてひとり立ちをし、メディチ家の依頼による連作「三賢者」は、1459年から制作に取り掛かった。きっとコジモが第39室の作品を気に入ったからだろうか?



ゴッツォリ(Gozzoli) 東方三博士の礼拝(Adoration of the Magi)


このあとの世代であるボッティチェッリが傾倒した修道士がジロラモ・サヴォナローラ (Girolamo Savonarola, 1452- 1498) であり、彼は1482年、フィレンツェのサン・マルコ修道院に転任してきた。のちに修道院長となる。この当時のメディチ家当主は、ロレンツォ・デ・メディチである。

サヴォナローラの異常な厳格さは、メディチ家の追放にも及ぶが、1498年に市民は暴徒と化し、サン・マルコ修道院のサヴォナローラを拘束し、絞首刑の火炙りとなり、彼の神権政治は終わった。

さてサヴォナローラは第12室、13室、14室の南側を使用していた。フレスコ画はない。なぜ・・・。

部屋は44室ある。余談の続きはまた今度にする。
| 受胎告知 | 20:31 | trackbacks(2)
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