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MOTHER AND CHILD AT THE TABLE  Sothebys

テーブルの母と子 制作年数不明 サザビーズ


ハンマースホイと親交のあった画家カール・ホルスーウ。ハンマースホイの「5人の肖像画 (ストックホルムにて) 1901」に描かれている。時々思うんだけどさ、オークションハウスに出品作品が多い画家って、ハンマースホイもそうだけど、必ず美術館の展覧会回数が多くなるよね。特に19世紀の画家で、以前は有名で人気があってっていうフレーズで。

たまたまsai が北欧へ出かけて、いろんな作品を鑑賞する機会があって、マイブームを僕らに披露した。あのね、海外に行って、普段気にもかけていないものが、とっても良く見えたりするもんなんだ。と思いつつも、sai のマイブームに乗っかって、いくつか記事を書いた。

ハンマースホイと比較して、カール・ホルスーウの作品は、自分の妻も含めて、はっきりと中産階級以上の家庭を描いている。ハンマースホイの作品は、ロイヤルコペンハーゲンの食器が描かれていようが、なんだか労働者階級の家庭が描かれているように重い。

Mother and Child by a window

窓辺の母娘 制作年数不明 個人所蔵


カール・ホルスーウの作品には、たびたび母と娘が登場する。彼の妻と子。愛情に溢れたというより、当時の日常を画家として描いている気がする。

INTERIOR WITH WOMAN AND CHILD  Bukowskis

親子のいる室内 制作年不明 オークションハウス ブコウスキー


MOTHER AND CHILD AT THE WINDOW IN THE LIVING ROOM  Bruun Rasmussen

母と子のいる居間 制作年不明 オークションハウス ブルン・ラズムーセン


Mujer con frutero Carl Holsøe  Museo Thyssen-Bornemisza

フルーツボウルと女 c. 1900-1910 ティッセン=ボルネミッサ美術館


このあたりの作品は、カール・ホルスーウの和やかさがある。次はハンマースホイの作風を取り入れてみたのかなと思う作品。

Interior with woman reading

室内で読書をする女性


カール・ホルスーウの室内で読書をする女性はこちらの記事から
記事 画家 カール・ホルスーウ  本を読む女 Reading Lady by Carl Vilhem Holsøe



室内で縫い物をする女性 オークションハウス ブルン・ラズムーセン ?

INTERIOR WITH A WOMAN AT HER NEEDLEWORK

室内で縫い物をする女性 オークションハウス ブルン・ラズムーセン




縫い物をする女性 Hammershøi and Vermeer and Holsøe


Interior with Lady Sewing

室内で縫い物をする女性 オークションハウス ブルン・ラズムーセン



内で縫い物をする女性 オークションハウス ブルン・ラズムーセン


ハンマースホイ、カール・ホルスーウは、作品記事にリンクしているXAIから
記事 Vilhelm Hammershøi ヴィルヘルム・ハンマースホイ

僕の別ブログの記事
カール・ホルスーウ 画家の妻 (Carl Vilhem Holsøe)

北欧の画家はこちら
記事 ヒューゴ・シンベリ
記事 ピーダ・イルステズ ( Peter Ilsted )
記事 エマ・トムセンの花
記事 デンマークの画家 エマ・トムセン
記事 デンマークの画家 アグネス・スロット=モラーと夫ハラルド

| アート | 23:02 | trackbacks(0)

Agnete, 1892

アウネーテ 1892 個人所蔵
アグネス・スロット=モラー Agnes Slott-Møller


デンマークの画家といえばハンマースホイも思い出す。同じ時代の女流画家。

「アウネーテと人魚の男」のアウネーテ。デンマークの人魚姫の像は有名だが、デンマークの画家、アグネス・スロット=モラー(アウネス・スロット・モラー)は、フォルケヴィーセ(中世のバラット)から、人間の女性アウネーテが人魚の男に恋をする作品を描いたんだろうか。

アンデルセン(1805-1875)が「人魚姫」を書く前の1833年に、戯曲「アウネーテと人魚」(Agnete og havmanden)を発表している。

アグネス・スロット=モラーの夫も画家。夫婦の二重肖像画ではないかという作品もあるが、あんまり関心は湧かなかった。なぜかモーリス・ドニも「プリマヴェーラ」というタイトルの作品があるが、ハラルドの二人の男女(スロット=モラー夫妻ではないか?)の作品も「プリマヴェーラ 春」だった。これは「アダムとイヴ」を示唆しているらしい。

ただハラルド・スロット=モラーも印象に残る作品はいくつかあった。しかもボッティチェッリの模写作品はなかなかよかった。そしてオリジナルでは「アダムとイヴ」も。

ハラルドとアグネスの作品記事はこちらから。
XAI デンマークの画家 アグネス・スロット=モラーと夫ハラルド

| アート | 21:06 | trackbacks(0)

楓とsai(XAI)もヴィルヘルム・ハンマースホイ(Vilhelm Hammershøi)の記事をアップした。二人ともヴィルヘルム・ハンマースホイの作品の歪さをよく知っているので、あまり歪の少ない作品を記事にしていた。

僕は本当は楓が記事にしたがっていた「アルテミス」を最初に紹介する。

Artemis

ヴィルヘルム・ハンマースホイ アルテミス (ディアナ) 1893-94 デンマーク国立美術館


ちょっと歪で、モノトーンの配色で、なんとなくやつれた作品が多いヴィルヘルム・ハンマースホイだが、ホント、僕はこの「アルテミス」を代表作にしたいよね!神話画もしくは歴史画になるし。

追記
いちばん右側の人物なんだけど、下半身がなんとなく男の逸物のような・・・。

1894年の「自由展」(Die Freie Ausstellung)で発表された。季刊誌「トールネズ」(Taarnet)で絶賛したのがモルガン・バラン(Margins Ballin)で、象徴主義に位置づけられた作品だ。

1891年に「ギリシャの救済」(個人所蔵)という油彩画がある。大英博物館にはハンマースホイの「古代ローマ」(1897)の油彩スケッチがあるらしい。

Three models Malmö Konstmuseum. Malmö

ヴィルヘルム・ハンマースホイ 三人の習作(モデル) 1909
マルメ美術館 Malmö Konstmuseum


Vilhelm Hammershøi, Female model, 1909-10

ヴィルヘルム・ハンマースホイ 裸婦のモデル 1909-10
コペンハーゲン国立美術館


Seated Female Nude, 1889 Statens Museum for Kunst. Copenhagen. Denmark.

ヴィルヘルム・ハンマースホイ 椅子に座る裸婦(習作) 1889
コペンハーゲン国立美術館


The Davids Collection

ヴィルヘルム・ハンマースホイ 裸婦像 1910
 デーヴィズ・コレクション The Davids Collection


もしかして裸婦のモデルは妻のイーダ?僕がイーダが美しい女として描かれているもっとも好きな1枚が、saiのアップした「テーブルの花瓶に花を飾る女性がいる室内」だ。正面に近い顔が描かれている。

横顔のイーダでは、ストックホルム国立美術館所蔵の「本を読む女」(読書をする若い女のいる室内)がいい。

後ろ姿ならイェーテボリ美術館(ヨーテボリ美術館)の 「読書する若い女のいる室内」か、ラナス美術館の「背を向けた若い女性のいる室内」、1905年の「室内にいる女」だ。

誰もいない室内なら、やっぱり「画家のイーゼル」がいい。

もっとも好きな1枚というなら、今回の記事で紹介した「アルテミス」(ディアナ)がいい。要するに僕には好きな作品が限定される画家だし、ピアノを弾くイーダは関心が向かないし。






ヴィルヘルム・ハンマースホイ 三人の若い女 1895 リーベ美術館


ヴィルヘルム・ハンマースホイの妹アナ、妻イーダ、兄嫁インゲボーが描かれている。



ヴィルヘルム・ハンマースホイ 5人の肖像画 習作 1901 
コペンハーゲン国立美術館 (ロイヤル・コレクション)




ヴィルヘルム・ハンマースホイ  5人の肖像画 ディティール


Thielska Galleriet

ヴィルヘルム・ハンマースホイ  5人の肖像画 (ストックホルムにて) 1901
ティールスカ・ギャレリー (Thielska Galleriet)


三人の若い女より5人の肖像画のほうが好きだ。それぞれの人柄が表れて想像したくなるからである。一番手前にハンマースイの弟スベン(Svend Hammershøi)。

4人は友人たち。資料がないのでわからないが、キャンドルの位置にいるのは画家イェンス・フェルディナント・ヴィラムスン(Jens Ferdinand Willumsen)だと思う。

Sophus Clausssen reading poems, 1915 Aarhus

Sophus Clausssen reading poems, 1915 Aarhus
イェンス・フェルディナント・ヴィラムスン(Jens Ferdinand Willumsen)


その左隣がたぶん違うかもと前置きして、美術史家カール・マスン(Karl Madsen)?、一番左はもしかしたら建築家のトルヴァル・ビンデスボル(Thorvald Bindesbøll)ではないかと。一番右は、まさか若かりしクリスティアン・サールトマン(Kristian Zahrtmann)?アルフレズ・ブラムスン(Alfred Bramsen)はここには描かれていないようだけど?

追記 正解jはこの5人だった。
Architect and designer Thorvald Bindesbøll, art historian Karl Madsen, painter J.F. Willumsen, painter Carl Holsøe and the artist's brother Svend Hammershøj

トルヴァル・ビンデスボル(Thorvald Bindesbøll)、イェンス・フェルディナント・ヴィラムスン(Jens Ferdinand Willumsen)、カール・マスン(Karl Madsen)、カール・ホルスーウ(Carl Vilhem Holsøe)、弟スベン(Svend Hammershøi)でした。

ところで、ハンマースイの新婚旅行先はパリ。モーリス・ドニ(Maurice Denis, 1870-1943)、ヴュイヤール(Edouard Vuillard,1868 - 1940 )、ボナール(Pierre Bonnard,1867-1947)らが「印象主義と象徴主義の画家たち」展に出品していた展覧会を鑑賞していたという。

Double Portrait

二重肖像画 二人の人物画 画家とその妻(ロンドン滞在中) 1898 アロス・オーフース美術館
Two Figures(The Artist and His Wife), or Double Portrait


モーリス・ドニ(Maurice Denis)っぽくないですか!この作品をホイッスラー(James Abbott McNeill Whistler1834-1903)に見せたかったというではないか。・・・なぜこの作品?。



ヴィルヘルム・ハンマースホイ 自画像 コペンハーゲン国立美術館


いや、これモーリス・ドニ意識してるって! saiがアップした記事に、ドニの自画像があったけど、それを反対側に向き直して描いてるっぽい。



追記

Vilhelm Hammershoi - Interior with a sewing woman

ハンマースホイ 編み物(縫い物)をする室内の女 だったけ?


Vermeer

フェルメール レースを編む女 1669年 ルーヴル美術館


フェルメールの「レースを編む女」を、オードラップゴー美術館にある妹アナの肖像画「縫い物をする少女」(1887)との背景の塗装が似ているという比較をされているらしい。

Hammershøi and Vermeer

Hammershøi and Vermeer


僕はそうした専門的解釈よりも、この妻イーダの肖像画でもある「編み物(縫い物)をする室内の女」(室内で編み物(縫い物)をする女)の前屈みの姿勢と編み目への視線の落とし方、そして手元の作業台など、共通するものを視覚で認識できるような気がする。






(C) XAI


この小さなアイコン状の作品をみて、タイトルと所蔵先がわかる人、ハンマースホイ検定試験合格です。



| アート | 20:56 | trackbacks(0)
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