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ヴィッシー・ブロッドの画家(チェコの画家) 1350年 受胎告知
(C)プラハ国立美術館聖アネシュカ修道院(聖アグネス修道院)
14世紀の受胎告知は、マリアは椅子に座っている。受胎告知のイコンは赤い天幕を織る糸巻きだが、実際には、イザヤ書を持たせる作品も多い。
12世紀には大天使ガブリエルに神の御遣いの印である忽を描いていたが百合の花を持つようになった。
タッデーオ・ディ・バルトーロ 大天使ガブリエル
受胎告知 プティ・パレ美術館(アヴィニョン)
タッデーオ・ディ・バルトーロ 聖マリア
受胎告知 プティ・パレ美術館(アヴィニョン)
タッデーオ・ディ・バルトーロ(1362-1422)は、「受胎告知」を他にも多く作品にしている。参事会教会にある「最後の審判」をご覧いただいた方なら、こんな優しげな「受胎告知」に驚くかもしれないね。
この人もシエナ派だったはずだけど、自信なし。
もともとの多翼祭壇画の左右にある受胎告知 シモーネ・マルティーニ
シモーネ・マルティーニも活躍した時代。ナポレオーネ・オルシーニ枢機卿の依頼による多翼祭壇画だった断片の受胎告知がアントワープ王立美術館にある。中央の2枚の磔刑図はベルリン美術館とルーヴル美術館にある。
多翼祭壇画の受胎告知 シモーネ・マルティーニ 1333 アントワープ王立美術館
マリアが聖書(祈祷書、イザヤ書)を手にしている。この作品も神の遣いの印の忽は白い百合で描かれている。シエナ派の作品は鳩と百合に聖書。
受胎告知 シモーネ・マルティーニ 1333 ウフィツィ美術館
ロシア正教会 生神女福音大聖堂 (モスクワ)の受胎告知のイコンに由来する 1405
14世紀の受胎告知の代表的なイコンは、マリアの赤い天幕と糸巻き。背景は何もないと考えていいですかね。
生神女マリヤにイイスス・ハリストスが宿った事が天使から告げられた事を記憶するという大聖堂。ゆえにロシア正教会では「受胎告知」とは使わない。
シエナ派のアンブロージョ・ロレンツェッティ 受胎告知 1344
14世紀の受胎告知はシモーネ・マルティーニをはじめ、優雅なカンジ。15世紀はルネサンスの時代だ。
■12世紀の受胎告知
記事 12世紀の受胎告知
■14世紀の受胎告知
他にはまだ書いてないからsai のブログから ⇒記事 サンタ・マリア・ノヴェッラ
アーニョロ・ガッディの受胎告知、ドメニコ・ギルランダイオのフレスコ画の受胎告知
■15世紀の受胎告知
記事 ヘラルト・ダヴィット 受胎告知
記事 ベノッツォ・ゴッツォリの「受胎告知」
記事 サンドロ・ボッティチェッリ 受胎告知
記事 フラ・アンジェリコ 6枚の受胎告知(Annunciation)
記事 セバスティアーノ・マイナルディ (サン・ジミニャーノの 参事会教会)
記事 ドナテッロ 受胎告知(サンタ・クローチェ教会)
記事 レオナルド・ダ・ヴィンチの「救世主」誕生の「受胎告知」
■16世紀の受胎告知
記事 エル・グレコとその工房 受胎告知
■17世紀の受胎告知
あー、記事書いてないね。書いていた。
記事 ルーベンス 受胎告知
■18世紀の受胎告知
あー、これも記事ないね。
楓記事から 聖母の読書 受胎告知
■19世紀の受胎告知
記事 アーサー・ヒューズの受胎告知
記事 モーリス・ドニ 3枚の受胎告知+1
記事 モーリス・ドニ フィエーゾレの受胎告知
記事 モーリス・ドニ(Maurice Denis) 受胎告知(聖ニケーズ教会)
記事 エドワーズ・バーン=ジョーンズ 受胎告知 (ルカ福音書の受胎告知について)
記事 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 聖告(受胎告知)
記事 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの受胎告知 1914
記事 ジェームズ・ティソ 受胎告知 (マタイ編 ヨセフの受胎告知)
■20世紀の受胎告知
記事 ジェームズ・クリステンセンの受胎告知
聖カタリナ修道院 12世紀 受胎告知のイコン
「ルカによる福音書」による受胎告知で、大天使ミカエルがマリアを祝福する場面を右手にあらわしている場面。神の遣いを示す笏、ガブリエルの衣は緑色が多いが、山吹色を身につけている。
マリヤは右手で戸惑いを示す。巻物にもみえるが、天幕を織るための赤い糸巻きを手にしている。
聖霊の鳩らしきものが父なる神のまわりに描かれている。背景は黄金で新約聖書から描かれている。
さて「マタイによる福音書」では、ナザレのヨセフの受胎告知があるけれど、この時代での「ヨセフの夢」(受胎告知)は見つからなかった。壁画とか教会とかにあるんだろうか。
■14世紀の受胎告知
ほ書いてないからsai のブログから ⇒記事 サンタ・マリア・ノヴェッラ
アーニョロ・ガッディの受胎告知、ドメニコ・ギルランダイオのフレスコ画の受胎告知
いま書きました。
記事 14世紀の受胎告知
■15世紀の受胎告知
記事 ヘラルト・ダヴィット 受胎告知
記事 ベノッツォ・ゴッツォリの「受胎告知」
記事 サンドロ・ボッティチェッリ 受胎告知
記事 フラ・アンジェリコ 6枚の受胎告知(Annunciation)
記事 セバスティアーノ・マイナルディ (サン・ジミニャーノの 参事会教会)
記事 ドナテッロ 受胎告知(サンタ・クローチェ教会)
記事 レオナルド・ダ・ヴィンチの「救世主」誕生の「受胎告知」
■16世紀の受胎告知
記事 エル・グレコとその工房 受胎告知
17世紀の受胎告知
あー、記事書いてないね。書いていた!
記事 ルーベンス 受胎告知
■18世紀の受胎告知
あー、これも記事ないね。
楓記事から 聖母の読書 受胎告知
■19世紀の受胎告知
記事 アーサー・ヒューズの受胎告知
記事 モーリス・ドニ 3枚の受胎告知+1
記事 モーリス・ドニ フィエーゾレの受胎告知
記事 モーリス・ドニ(Maurice Denis) 受胎告知(聖ニケーズ教会)
記事 エドワーズ・バーン=ジョーンズ 受胎告知
記事 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 聖告(受胎告知)
記事 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの受胎告知 1914
記事 ジェームズ・ティソ 受胎告知 (マタイ編 ヨセフの受胎告知)
■20世紀の受胎告知
記事 ジェームズ・クリステンセンの受胎告知
ヘラルト・ダヴィット 受胎告知 1490年頃 デトロイト美術館
はじめは全然気がつかなかったけれど。右の聖母マリアはメトロポリタン美術館に所蔵されている多翼祭壇画の一枚によく似ている。
そうしたらもう1枚あった。個人所蔵かと思われるが所蔵先が不明の1点。
ヘラルト・ダヴィット 受胎告知 1520年頃 個人所蔵
共通して描かれているものは丸い光に包まれた鳩、聖書、書を入れる袋、そして寝台だ。
メトロポリタン所蔵のこの2枚は1509年に、ベネディクト修道院の後陣の礼拝堂の装飾。聖ベネディクト、聖母子、聖ヒエロニムス、キリストの磔刑の4枚は、パラッツォ・ビアンコ(Palazzo Bianco 白い宮殿)にある。
ベネディクト修道院の後陣の礼拝堂の装飾
Hoc opus fecit fieri Dnus Vincentius Saulus MCCCCCVI die VII Septembris. (This work was commissioned by Vincenzo Sauli on September 7, 1506)という碑文があったという。
リュミット(上層部) 父なる神の祝福 ヘラルト・ダヴィット
ルーヴル美術館所蔵
ヘラルト・ダヴィットの「受胎告知」は、メトロポリタンにもう一組ある。たぶん右翼、左翼の背面の扉絵だと思われた。
グリザイユの装飾は扉絵にも多いね。ルーベンスの三連祭壇画の扉絵にもあったような?彫刻のイミテーションに見せたものあったじゃん。
ヘラルト・ダヴィット 三連祭壇画の背面扉絵 受胎告知 1510年頃
大天使ガブリエルとマリア メトロポリタン美術館
たぶん三連画の右翼、左翼とその背面の扉絵「受胎告知」で中央図は不明
右翼 十字架を担うキリスト、キリストの磔刑
左翼 キリストの復活、エマオの巡礼 メトロポリタン美術館
メトロポリタン美術館のサイトで中央図を探してみたが不明で、「中央のイメージは、おそらく"嘆き"と思われる。」とあった。
追記 ちなみに「受胎告知」でマリアが手にしているのは旧約聖書のイザヤ書。マグダラのマリア、聖女たちは聖書を手にしているが、「本を読む女」の原点らしい。
■12世紀の受胎告知
記事 12世紀の受胎告知
■14世紀の受胎告知
記事 14世紀の受胎告知 シモーネ・マルティーニたち
他にはまだ書いてないからsai のブログから ⇒記事 サンタ・マリア・ノヴェッラ
アーニョロ・ガッディの受胎告知、ドメニコ・ギルランダイオのフレスコ画の受胎告知
■15世紀の受胎告知
記事 ヘラルト・ダヴィット 受胎告知
記事 ベノッツォ・ゴッツォリの「受胎告知」
記事 サンドロ・ボッティチェッリ 受胎告知
記事 フラ・アンジェリコ 6枚の受胎告知(Annunciation)
記事 セバスティアーノ・マイナルディ (サン・ジミニャーノの 参事会教会)
記事 ドナテッロ 受胎告知(サンタ・クローチェ教会)
記事 レオナルド・ダ・ヴィンチの「救世主」誕生の「受胎告知」
■16世紀の受胎告知
記事 エル・グレコとその工房 受胎告知
■17世紀の受胎告知
あー、記事書いてないね。書いてました・・・。
記事 ルーベンス 受胎告知
■18世紀の受胎告知
あー、これも記事ないね。
楓記事から 聖母の読書 受胎告知
■19世紀の受胎告知
記事 アーサー・ヒューズの受胎告知
記事 モーリス・ドニ 3枚の受胎告知+1
記事 モーリス・ドニ フィエーゾレの受胎告知
記事 モーリス・ドニ(Maurice Denis) 受胎告知(聖ニケーズ教会)
記事 エドワーズ・バーン=ジョーンズ 受胎告知 (ルカ福音書の受胎告知について)
記事 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 聖告(受胎告知)
記事 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスの受胎告知 1914
記事 ジェームズ・ティソ 受胎告知 (マタイ編 ヨセフの受胎告知)
■20世紀の受胎告知
記事 ジェームズ・クリステンセンの受胎告知
ピカソ 女官 イサベル・デ・ヴェラスコ
「ラス・メニーナス」の女官 イサベル・デ・ヴェラスコをピカソが描いた。王位継承を示唆する赤い水差し(カップ)を手渡すマリア・アグスティナ・サルミエントと反対側に位置する女官。王妃マリアナがフェリペ4世と結婚した1949年に女官となった。
ベラスケスの「ラス・メニーナス」(女官たち)は、この二人の侍女に由来する。
完成から3年後、イサベルは亡くなった。左に位置する女官マリア・アグスティナ・ サルミエントは完成後から9年後に結婚をするが、2度とも夫と死別している。
ピカソ 女官 イサベル・デ・ヴェラスコ Succession Picasso 2008
ピカソ 女官 イサベル・デ・ヴェラスコ Succession Picasso 2008
ベラスケスが描いた女官イサベル・デ・ヴェラスコの右後ろには、喪服の養育係マリア・ウリョアと唯一名が知られていなかった不明とある貴婦人護衛官がいる。最近ドン・ディエゴ・ルイス・アスコナ(Don Diego Ruíz Azcona )と名があがってるが・・・。
(1) Margarita Teresa of Spain, Infanta Margarita (Spanish: Infanta Margarita Teresa de España)
(2) doña Isabel de Velasco
(3) doña María Agustina Sarmiento de Sotomayor
(4) the dwarf German, Maribarbola (Maria Barbola)
(5) the dwarf Italian, Nicolas Pertusato
(6) doña Marcela de Ulloa
(7) unidentified bodyguard (guardadamas)→Don Diego Ruíz Azcona?
(8) Don José Nieto Velázquez
(9) Velázquez
(10) King Philip IV reflected in mirror
(11) Mariana, queen of King Philip, reflected in mirror
登場人物については過去記事の引用からどうぞ。
過去記事 過去記事「スペイン敬称戦争 フェリペ5世への箴言」
そしてベラスケスの縁者ではないかとされている王室タペストリー工場長で王妃の侍従のドン・ホセ・ニエト・ベラスケス。ダリが1982年に彼を作品化している。
過去記事 サルバドール・ダリ ラス・メニーナス
ベラスケスの娘婿フアン・バウティスタ・マルティネス・デル・マーソは、「喪服のスペイン王妃マリアナ」で、フェリペ4世亡きあとのその後の継承図を描いている。女官の渡す「赤い水差し」はカルロス2世へ。
sai 記事 Baroque 歪んだ真珠 青い血のスペイン・ハプスブルグ家
ピカソ ラス・メニーナス ベラスケスのいない全図 1957
ベラスケス ラス・メニーナス部分
ドイツ人の小人マリア・バルボラ、通称マリバルボラが描かれていない。そのかわりに犬を蹴るニコラ・ ペルトサート。
ピカソ ラス・メニーナスのニコラ・ ペルトサート
ベラスケス ラス・メニーナスのニコラ・ ペルトサート
ピアノを弾くような手つきのニコラ。このニコラ・ペルトサートは、sai 記事 Baroque 歪んだ真珠 青い血のスペイン・ハプスブルグ家のベラスケスの娘婿フアン・バウティスタ・マルティネス・デル・マーソは、「喪服のスペイン王妃マリアナ」にも描かれているようだ。
ピカソのこの作品、ピアノを弾くニコラ・ ペルトサートは、ピアノのペダルではなく、マスティフ犬を踏むように描いている。ベラスケスのニコラの両手がピアノを弾くような仕草をイメージしたらしい。
マリバルボラことマリア・バルボラ一人のピカソが描いた肖像画はみたことはない。集団肖像画だけ。
ピカソ ラス・メニーナスのイサベル、マリバルボラ、ニコラス 1957
ピカソ ラス・メニーナスのイサベル、マリバルボラ、ニコラス 1957
Succession Picasso 2008
ここはベラスケスがアトリエにしていた「皇太子の間」で、国王一家と親しくしている宮廷人たちを自画像とともに描いているわけだが、「矮人」という階級に属さない慰みものの彼らが、ここでは自由に振舞っている姿も描いているのではないかと思う。
だってねぇ、国王一家の犬を蹴飛ばすことなんか普通はできないこと。ということは、彼らはただの「慰み者」じゃない。
イサベルが亡くなり、ベラスケスが亡くなり、フェリペ4世が亡くなった。マルガリータ王女、マリア・アグスティナ・サルミエントが同じ年に結婚をし、すでに5人がいなくなった。
1710年、ニコラスが死んだ。1650年、15歳で宮殿に入る。このとき24歳で、身体はともかく顔が少年のようである。たしか結婚もした。
ニコラスは宮廷から引退したあと結構出世して、執事にもなり、ドン・ニコラスと呼ばれた。
エリアセル・カンシーノの「ベラスケスの十字の謎」(1997)では、ニコラスが主人公。同じく物語にも登場するマリバルボラことマリア・バルボラは、1700年代にドイツに帰国したのではなかったかな?
ピカソのラス・メニーナスの過去記事はこちら
記事 パブロ・ピカソ ラス・メニーナス
フェリペ4世ファミリーについてはこちら
記事 Baroque 歪んだ真珠 青い血のスペイン・ハプスブルグ家
ピカソの巨匠に基づいた作品はこちら
記事 ピカソ ダヴィッドに基づくサビニの凌辱
ベラスケス ラス・メニーナス 女官マリア・アグスティナ・ サルミエント・デ・ ソトマヨール
マリア・アグスティナ・ サルミエント・デ・ ソトマヨールは、1665年に結婚。3年で未亡人となるが、マルガリータ王女の右に位置するイサベルは、完成から3年後に亡くなっている。
王女の侍女ということは、もともと良い身分の出身である。
マリア・アグスティナ・ サルミエントが「ラス・メニーナス」に描かれた頃は、10歳を超えたばかりの頃ではないだろうか?少女の面影が消えていないと思うが。
ベラスケス ラス・メニーナス 女官マリア・アグスティナ・ サルミエント・デ・ ソトマヨール
ピカソ ラス・メニーナス 女官マリア・アグスティナ・ サルミエント・デ・ ソトマヨール
女官マリア・アグスティナ・ サルミエント by ピカソ
Succession Picasso 2008
ピカソは女官マリア・アグスティナ・ サルミエントの肖像画のほか、イサベル・デ・ヴェラスコ、矮人たちも多く作品に残している。
ピカソのラス・メニーナスの過去記事はこちら
記事 パブロ・ピカソ ラス・メニーナス
フェリペ4世ファミリーについてはこちら
記事 Baroque 歪んだ真珠 青い血のスペイン・ハプスブルグ家
ピカソの巨匠に基づいた作品はこちら
記事 ピカソ ダヴィッドに基づくサビニの凌辱
アンドロス島の人々 バッカス祭連作 (The Bacchanal of the Andrians)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 1523-26 プラド美術館所蔵
このティツィアーノ(1485-1576)の「アンドロス島の人々(バッカス祭)」に基づいた作品が、プッサン(1594-1665)の「ディオニュソス(バッカス)」。
ニコラ・プッサン バッカスの養育(バッコスの哺育) ルーヴル美術館
プッサンだけじゃなく、ルーベンスなんかもティツィアーノの模写や基づいた作品を描いている。
ティツィアーノとルーベンス
■前記事 ティツィアーノ バッカス祭連作から「アンドロス島の人々」 ルーベンスの模写
■過去記事 メトロポリタン美術館から ルーベンス
この記事ではティツィアーノの2枚の「ヴィーナスとアドニス」を紹介した。
■過去記事 ベラスケス「ラス・メニーナス」のルーベンスの絵
ティツィアーノの「エウローパの略奪」を紹介した。
ティツィアーノとマネ
■過去記事 マネの草上の朝食 VS ティツィアーノとジョルジョーネの田園の奏楽
ティツィアーノとアンリ・ファンタン=ラトゥール
■過去記事 ティツィアーノ キリストの埋葬 ファンタン=ラトゥールの模写
■過去記事 ティツィアーノ パドルのヴィーナス ファンタン=ラトゥールの模写
ティツィアーノ関連記事
■過去記事 ヨハン・ゾファニーの作品 「ウフィツィ美術館の特別展示室」
この記事では「ウルビーノのヴィーナス」を紹介。
アンドロス島の人々 バッカス祭連作 (The Bacchanal of the Andrians)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 1523-26 プラド美術館所蔵
このティツィアーノ(1485-1576)の「アンドロス島の人々(バッカス祭連作最後の作品)」を模写したのが、ルーベンス(1577-1640)。
アンドロス島の人々 バッカス祭連作より (The Bacchanal of the Andrians)
ルーベンス 1628 ストックホルム美術館
プッサンはティツィアーノに基づいた「バッカス」を描いている。
ティツィアーノとルーベンス
■過去記事 メトロポリタン美術館から ルーベンス
この記事ではティツィアーノの2枚の「ヴィーナスとアドニス」を紹介した。
■過去記事 ベラスケス「ラス・メニーナス」のルーベンスの絵
ティツィアーノの「エウローパの略奪」を紹介した。
ティツィアーノとマネ
■過去記事 マネの草上の朝食 VS ティツィアーノとジョルジョーネの田園の奏楽
ティツィアーノとアンリ・ファンタン=ラトゥール
■過去記事 ティツィアーノ キリストの埋葬 ファンタン=ラトゥールの模写
■過去記事 ティツィアーノ パドルのヴィーナス ファンタン=ラトゥールの模写
ティツィアーノ関連記事
■過去記事 ヨハン・ゾファニーの作品 「ウフィツィ美術館の特別展示室」
この記事では「ウルビーノのヴィーナス」を紹介。
ルーベンス関連記事
■ XAI リヒテンシュタイン美術館 ローマの執政官デキウス・ムスの死と勝利
ルーベンスの各作品記事にリンクしている。
ルーベンス バッカス(バッコス)編
■過去記事 ルーベンス 樽にまたがるバッカス
■楓記事 愛と美の女神アプロディーテー ヴィーナスの誕生
ルーベンス 「ケレスとバッコスがいないとヴィーナスは凍えてしまう」
■楓記事 ルーベンス ディアナ 縮小版
ルーベンス 「ケレスとバッコスがいないとヴィーナスは凍えてしまう」
いつか記事にしようと思っていたけれど。
2008年でのグラン・パレで、「Picasso and the Masters ―ピカソと巨匠たち」があった。ピカソの作品と巨匠たちの類似作品を並べての展示。
もちろん「そうだね。」という作品もあるし、タイトルに「〇〇に基づく」というものもある。
だが、このピカソの「赤い肘掛椅子の裸婦 1929」(パリ,ピカソ美術館)がアングルの「モワテシエ夫人の肖像 1856」(ロンドン,ナショナル・ギャラリー)が下敷きになっているって信じる?
この作品を見た瞬間、ふつうはマティスの「肘掛椅子の裸婦 1926」(個人所蔵)を思い出すじゃないか。
ピカソの作品より3年も前に完成されていたマティスの「肘掛椅子の裸婦」で、壁紙も似ているし、裸婦の姿勢もそっくりだ。
それが、このピカソの作品がアングルの「モワテシエ夫人の肖像 1856」(ロンドン,ナショナル・ギャラリー)と類似しているとされているが・・・。
このアングルの「モワテシエ夫人の肖像 1856」が下敷きだとは考えられない。
この「Picasso and the Masters ―ピカソと巨匠たち」では、アングルとの類似とされるピカソの作品も多くある。「あー、なるほど」というのもね。
マティスの「肘掛椅子の裸婦」とアングルの「モワテシエ夫人の肖像」の類似のほうがまだマシ。モワテシエ夫人の鏡に映る赤い髪飾りとマティスに描かれた赤いタンバリン。
つまりマティスの「肘掛椅子の裸婦」=アングルの「モワテシエ夫人の肖像」で、マティスの「肘掛椅子の裸婦」=ピカソの「赤い肘掛椅子の裸婦」だから、アングルの「モワテシエ夫人の肖像」=ピカソの「赤い肘掛椅子の裸婦」でもいいかと?だとしたら短絡的だね。
ピカソの類似作品のリンク記事はこちら
XAI ピカソ ダヴィッドに基づくサビニの凌辱
久々のマネの「草上の昼食編」。セザンヌ、モネ、ロベール・コンバス、マリオ・ソレンティなど、下記のカテゴリーから見て。
記事カテゴリー 草上の昼食 (Luncheon on the Grass)
前回は、BAUさんに先を越された「ピカソ 草上の昼食」。パリ国立ピカソ美術館の右の作品のほか、僕の記事では紹介しないもう1枚の「ピカソの草上の昼食」が掲載されてる。
BAUさん記事
ピカソ 草上の昼食 からどうぞ。
今回はピカソ編。使用している作品画像は、すべて僕の署名入りであることをご了承ください。
ピカソの「マネ 草上の昼食 1863」 1960
ロンドン・ナショナル・ギャラリー
ピカソの「マネ 草上の昼食」 1961
ローセンガルト女史寄贈ルツェルン市ピカソ コレクション
ピカソの「マネ 草上の昼食」 1961 パリ国立ピカソ美術館
Succession Picasso 2008 - Photo RMN / Jean-Gilles Berizzi
ピカソの「マネ 草上の昼食」 1961 パリ国立ピカソ美術館
Succession Picasso 2008 - Photo RMN / Jean-Gilles Berizzi
ピカソの「マネ 草上の昼食」 1961 パリ国立ピカソ美術館
Succession Picasso 2008 - Photo RMN / Jean-Gilles Berizzi
ピカソの「マネ 草上の昼食」 ?1961? パリ国立ピカソ美術館
Succession Picasso 2008 - Photo RMN / Jean-Gilles Berizzi
ピカソの「マネ 草上の昼食」 1961 オークションハウス クリスティーズ
ピカソの「マネ 草上の昼食」 1962 パリ国立ピカソ美術館
Succession Picasso 2008 - Photo RMN / DR
ピカソの「マネ 草上の昼食」 1962 パリ国立ピカソ美術館
Succession Picasso 2008 - Photo RMN / Béatrice Hatala
ピカソの「マネ 草上の昼食」 エスタンプ版 パリ国立ピカソ美術館
ピカソの「マネ 草上の昼食」 1962 エスタンプ版 パリ国立ピカソ美術館
ピカソの「マネ 草上の昼食」 エスタンプ版 パリ国立ピカソ美術館
ピカソの「マネ 草上の昼食」 エスタンプ版 パリ国立ピカソ美術館
まだあるけどね。この辺でおしまい。
パロディー 草上の昼食
ソフィー・ヴォン・ヘラーマの草上の昼食
Manet と j. seward johnson. jr