西湖吟趣图卷(林逋と梅花と鶴) 天津市艺术博物館
林逋 梅花
吟懐長恨負芳時
為見梅花輒入詩
雪後園林纔半樹
水辺籬落忽横枝
人憐紅艶多応俗
天与清香似有私
堪笑胡雛亦風味
解将声調角中吹
盛んな時節に詩作ができず恨めしい
梅花をみるたび詩情が湧き上がる
雪のあとの庭に半樹の姿をみせて
水辺の生垣に唐突に横へのびる枝ぶりだ
艶やかな紅を好む俗人達
しかし天は清らかな香を特別に与えている
胡人の子らが風流にも角笛で梅の歌を吹くのは笑止の沙汰だ
二十四番花信风 では、梅花は、椿と水仙とともに小寒の花で、正月に飾られる。林逋は梅と鶴をこよなく愛した詩人で、妻に梅、子に鶴と言い、林逋の肖像には必ず描かれている。